入試当日、会場についたときに心に留めておくこととは…
①会場にいる受験生を見て、優劣をつけない。
「回りのみんなは自分より頭が良さそ~」
「きっと全員自分より勉強してきた人たちなんだ…」
受験生あるあるのド定番な感情。
逆に
「周りよりも自分のほうができると信じこめ!」
とか意味不明な励ましを与える大人もいたりして、もう頭はパニック状態…。
いやいや、周りは関係ないですよ。
周りのほうができるから不安とか、逆に周りより自分ができる、とか考えなくていい。
どこの高校にも基準点があります。
事前に教えられているはずだし、あなたはその点数を超えるように頑張ってきたはず。
1000点中、700点で受かる学校があるとする。
その学校には800点くらいとるような優秀な人も受験しているでしょう。
逆に今まで過去問で一度も合格点を超えたことがないような、当日も600点くらいしか取れない(不合格を覚悟してあえてエントリーしている)受験生もいるはずです。
で、あなたの使命はなんですか?
700点をとることです。
800点の子に勝つ戦いではありません(そんなとらなくても合格できます)。
600点の子に勝つ戦いでもありません(その子に50点の差をつけて勝ってもあなたは落ちます)。
いままでやってきたとおりに、
合格基準点をしっかりと超えるよう、全力で問題に取り組んでください。
ちなみに倍率と当日点数は、正直あまり関係がありません。
たしかに、倍率が1.2くらいなら基準マイナス20点くらいでも受かる可能性が大です。
逆に倍率が2倍近いなら基準点プラス20点くらいを予測します。
でも、それ以上でもそれ以下でもありません。
前後20点の誤差は、以前のブログでも書いたとおり当日の問題がフィットするかどうかでみんな生じます。
そして、そういうことも見越して、
塾では基準点プラス20~30はとれるようにずっと過去問指導をしてきている はずなんです。
だから、受験生のみなさんは
いつもと同じように合格基準点を「しっかり」こえるように努力すればいいだけです。
「問題がフィットしなかったらどうしよ~。」って?
そう不安になると、本当にフィットしていないように感じますよ。
そもそも問題がフィットしているかどうかは、塾の先生などのプロの人たちが、
入試の問題を後で見て判断するようなレベルの話。
受験生本人がその場で感じ取れるようなものではありません。
だから、ただただ目の前の問題をしっかり解いてください。
②入試当日を自分の高校生活の「初日」だと思うこと
「絶対入試勝ってやる!」と意気込んで、
獰猛なライオンのようにして入試会場に入る受験生がいます。
はたまた、手ごわい強敵を前にしておびえる小さな草食動物のようにして
門をびくびくと通過していく受験生もいます。
入試当日、入試応援のために高校に行くと、色々な生徒がいるなぁ、と感じます。
でも、もしできたら、もっと優しい気持ちで門をくぐってほしいんだな…。
だって、
あなたにとって高校入試当日というのは、
あなたが3年間通うことになるその学校での高校生活の第一日目になるわけだから。
最初、会場に入って、座席に座った瞬間、きっと緊張するはずです。
でも、もしそこの生徒になれたら、その学校の教室に毎日入ることになります。
毎日その受験校の校門をくぐるようになります。
3年間で実に800回~900回、その学校に毎日毎日通うんです。
緊張どころか、「あ~、めんどいなぁ」とか思いながら、
サボりたい気持ちを抑えて座席に着席する日もあります。そんな長い通学生活の初日が、高校入試の日でもあるんです。
新鮮さは忘れないでください。
でも、なにか敵地に入るかのようにして、門をくぐって会場に入らないでほしい。
「いよいよこの学校での生活が始まった」って気合を入れるのは良いことです。
同時に、入試が始まったら、
「お願いです、どうかこの学校に入れてください」
と念じて解答用紙に力強く記入すること。
迷信とか神頼みとか、そういうことを言ってるんじゃない。
その高校に入りたいという強い願いが、
丁寧さと、謙虚さと、大胆さになって解答用紙に現れるはず。
そういう謙虚で、丁寧で、大胆な気持ちは本当に最後の1点になって当日の結果に現れるかもしれない。
そして、その1点が合否を決するかもしれない。
だから、大切な高校生活の初日の記憶を、入試会場でしっかりと焼き付けて来てください。
さぁ、いよいよ入試当日だ。
すべての受験生の健闘を心から願っています。
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最終更新:2022年6月26日