中学部ー「都立高校と私立高校どちらのほうが良いか②」都立青山VS私立中大杉並編
大田区大森の進学塾、大森山王学院の山口です。
前回のブログ「都立高校と私立高校どちらのほうが良いか①」都立目黒VS私立目黒日大編
にて、中堅上位校向けの都立・私立の比較をしました。
今回は上位校編です。
都立自校作成校と私立MARCH付属校、どちらが良いか?
これは、中堅上位校の比較とは全く毛色が違うと思います。
まず、偏差値70をうかがうような高校の受験は、受験生一人一人の思い入れが違います。
MARCH付属とか、都立自校作成校を受ける受験生のほとんどは、中1生のころからその高校の合格に向けて努力してきた人達です。
「その高校に対する気持ち」が桁違いに大きい。
よって「どちらがよいか?」ではなく、「その高校に行きたい」んです。
損得勘定を別にして、ぜひその高校に受かってほしい。
一講師としてそう思います。
客観的な視点で述べます。
まずは、このレベルの高校を受ける人全員にお勧めするのは、
都立自校作成校も私立MARCH付属も両方受験すること。
基本的に都立自校作成校が受かる中3生は、おおよそ私立MARCH付属も受かります。
都立戸山の問題を正確に75点以上レベルで解ける人は、私立明大明治の問題も70点を超えます。
都立青山の問題を正確に75点以上レベルで解ける人は、私立中大杉並の問題も70点を超えます。
都立自校作成校の問題を解けるように努力することは、私立MARCH付属レベルの問題を解けるようになる点で役立ちます。
そのうえで、「両方受かったとして」、どちらに進学しようか悩むなら、あなた自身(受験生本人)の学力スペックをよく考えてください。
それらの高校は合格ギリギリのレベルなのか?
それともある程度の余力があるのか?
前者なら、私は私立MARCH付属に進学するべきだと思います。
後者なら、都立でもいいし、私立でもいい。(どちらでも上手くいきます)
というのも、都立の自校作成校の高校は、入学してくる生徒たちに対して3年後「GMARCH」よりも上のラインに到達させることを目標としているからです。
具体的には国公立大学の受験を想定しています。
もちろん、都立自校作成校に入学して、「私は国立大学には行きません。私立大志望です!」と言っても問題はありません。
ただ、普段の授業は「国立大学に進学させること」を前提で授業が進みます。
よって、私大文系志望なのに、理科や数学の授業がかなり手厚くなることもあるでしょう。国立大の5教科8科目受験を想定しているからです。
自分の大学の受験科目は「日本史・現代国語・英語」だけなのに、2年生の後半に「化学」や「物理」のテスト勉強に追われる。結構苦しいものがあります。
MARCH付属に進学しても、高2で「物理」や「化学」の授業はあります。ただ、都立自校作成校のそれとは別次元だと思っていいでしょう。あくまで「圧倒的多数」の生徒が内部進学する高校です。
高校は都立自校作成校に無事合格したのに、高校に入ってからは上手くいかず、大学受験は国立大も含めて狙ったがGMARCHすら一校も受からなかった(ゆえに浪人になった)」という卒業生は残念ながら一定数います。
都立自校作成校の「国公立大狙い」の戦略は、(自校作成校生の中の)学力下位層にとって消化不良を起こす最大の要因です。
逆に、大学進学で更なる高みを目指そうと考えている人は、都立自校作成校+大学受験予備校の組み合わせで、高1からガンガン飛ばしていけばよいと思います。
さて、こういう子もいます。
「そもそも私立MARCH付属も都立自校作成校も受かるかわからない。ギリギリの勝負だ。じゃあ、もう都立は諦めて私立MARCH付属だけを受けた方がいいだろうか?私立だけなら理科社会の勉強をしなくてもいいし。」
それは、なんとも言えません。
理科・社会の勉強は確かに時間を費やしますが、中3二学期時点の内申次第では、私立中大杉並よりも、都立新宿や都立八王子東などのほうが合格の可能性が高い場合もあるからです。
この辺の判断は、熟練した塾講師に見てもらうといいでしょう。数字だけでなく、「解いているときのスピード感」や「問題を解くときの本人の目の動き」などを見れば、プロはわかります。しっかりした塾に通っていると、模試の判定だけではわからない機微な動きまで見てくれるのです。
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