高校受験

公立でも私立でもない、国立中学校の生徒さんが高校受験する場合の注意点

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「逆転合格専門塾」大森山王学院です!
こんにちは、学院長の保科です。

今日はちょっとニッチなお話です。
タイトル通り、国立の(くにたちではないですよ)中学校の生徒さんが高校受験を考える場合のケースについて。

初めに少し解説しておきますと、国立中学校は基本的に私立と違い、中学入試で合格、あるいは付属小学校から内部進学してきたとしても、いわゆるエスカレーター式に高校には進めません。
一定の順位以内にいなければ、あっさりと「さようなら」です。

そういう環境がいろいろな意味で合わない生徒さんもいれば、純粋に学力不足で内部進学が厳しいこともある。
その場合は公立中学校の生徒さんと同じように高校受験をしなければいけない訳ですね。

その際に問題になるのは「どこの塾に行くのか」ということ。
ここを間違えると、中学受験の時と比べたらすさまじくレベルの低い(あくまでも表面上の偏差値が、という意味です)高校しか行く場所がない、ということもあり得るので、要注意です。
なぜそんなことになりえるのか。

中学生向けの大手集団塾は、根本的に「高校受験の成功=合格」を目標とする組織ではあります。
ですが、その対象は「公立中学生」に限られると言って良いでしょう。

もう少し細かく言えば、指導の目的は
「公立中学校における定期試験の得点を上昇させること」
と、
「実際の入試で得点できる学力をつけること」
です。
このうち前半のカリキュラムが、国立中学校に通うお子さんに全くマッチしない可能性は決して低くないと考えます。

例えば、学校で配布されるワーク系の問題集を何周もすることは公立中学校の定期試験で高得点を取る目的でなら有効と言えますが、国立の中学校ではそうではありません。
なぜなら、国立の中学校の試験によく出される記述系の問題は少ししかそのようなワークに載っていないからです。

したがって、
①「お通いの国立の中学校のカリキュラムや試験の出題傾向に通じている」
②「内申点が取り辛いことを承知していて、その上で実力(のみ)で合格できる学校を複数知っており、そこへ合格するにはどうすればよいかという戦略を立てることが出来る」
この二つの条件を満たす塾はそう多くないと思います。

もしお困りの生徒さん保護者さんがいらしたら、お近くの塾さんにお問い合わせして、上の要望に応えていただけるかどうか、率直にお尋ねされたらいかがでしょうか?
なお、
③「実際に国立の中学校の生徒さんを志望校合格まで導いたことがある」
という条件が加われば最高ですが、絶対数が少ないと思います。根気よく探してみてください。

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