3月の上旬から始まった新型コロナウイルスに関連した全国一斉休校開始から3週間が過ぎた。
今後の状況は全く見通せないが、これを書いている時点(3/23現在)ではどうやら新学期(4/6くらい)から学校は徐々に再開されていくらしい。
となると、「春休み」も残り半分、ということになるだろうか。いやいや、本来なら25日くらいが終業式のはずだ。まだまだ春休みの「本番」にも入っていない。
まわりの様子を見ていると、一時は学校に続いて多くの塾も休校処置に入ったが、16日の週くらいから大手塾でも徐々に縮小・短縮を行いつつ塾での学習が再開されてきている。
なお私自身はというと、大森山王学院も含め三つの塾で教鞭をとっているが、所属するすべての塾で通常通り(いや、通常以上に…)授業は続行した。色々な意見もあろうかとは思うが、はっきり言って今回の状況で何が正解なのかを断言することはできないだろう。当面休校にした塾も、ある意味「英断」だっただろうし、急な休校で対応に窮しているご家庭や子供たちを察して、朝から毎日塾を開けた塾もまた「英断」だと私は捉えている。
後者の決定を下した我が大森山王学院の保科学院長も、(少々ヘロヘロになってきてはいるが…)この3週間毎日午前中から塾を開校しつづけており、「一度お預かりすると決めた子供たちは絶対に見捨てない」という塾屋としての矜持を、私は改めて強く感じた。(↑100日後に死ぬワニさんみたいにならないでくださいね=(笑)
さて、子供たち自身も今回の「長い春休み」はさすがに面食らったはずだ。最終的には毎年の夏休みと同じくらいだろうし、高校生であれば試験休みも含めてこれくらいの休みは普通だったりする。
ただし、部活や卒業式(とそれに関連した後輩たちの動きすべて)、大会や発表会などもことごとく潰れ、アミューズメントパークなども全部閉鎖。子どもたちからすれば
「もはや、なにやっていいんだかわかんない」である。
最初の数日こそゲームやお昼寝を堪能したようだが、さすがに飽きてきたのだろう。3月の2週目に入ると、多摩川の土手をはしゃぎ回っている小中学生がいっぱいになっていた。
(マスコミや医療の専門家からは色々文句を言われそうだが)正直、多摩川の土手を走り回っている子供たちを見るとホッとする。
たまには、いっぱい遊べよ。
塾講師をしていると、部活などで疲弊して、かつ勉強にも追われ、ヘトヘトになって夜10時過ぎに塾から帰る生徒たちを毎日見ることになる(それも毎月、毎年、5年、10年、15年…)。だから、ストレスがなさそうな子供たちの顔を見ると、すごくホッとするんだ。私は。
(大人のみなさん、なにより医療や行政の現場の方々、本当にご苦労様です。)
ま、とはいっても、これだけ長い休みの期間を勉強もせずにだらだら過ごすのはあまりにもロス。
勉強はしっかりやったほうがいい。この1が月で勉強をやった子とやらなかった子には相当な差が生まれるだろう。恐らく今後、新年度の学校の授業なども当面は短縮・縮小などで「鈍行列車」になることは確実だ。だからこそ、ここで復習・予習を守り固めた子は、この先数カ月は確実にリードできる。上手くいけばそこで上昇気流に乗って大幅に学力順位を上げる子も出てくるだろう。
ところで、(少なくとも私の担当している生徒は)特に「勉強しろ」と私が声をかけたわけではないのだが、授業に加えて私から出された課題を進めるために、ほとんどの子が週4~5回くらいのペースで自習のために登塾している。受験生ならともかく、非受験学年も。
どうやら、私が伝えたある言葉がきっかけになったらしい。
学校休校期間に子供たちのやる気を維持させるキーワード②へ続く