高校受験

高校受験の解説③-私立一般入試「併願優遇」の注意点と「専願入試」の存在

大田区大森の進学塾、大森山王学院の山口です。

前回前々回と私立高校の受験について書いてきました。今回は一般入試について

私立高校の一般入試は、なにかしらの加点がある優遇受験と、純粋に英数国3科目による当日の試験点数だけで合否を出すフリー受験とに分けられます。

そして優遇受験には、

①「併願優遇」と呼ばれる入試と、

②「専願優遇」と呼ばれる入試があります。

 

併願入試とはなにか?

都立高校など別の高校を第一志望校としている人で、本命が不合格だった時の「抑え」として私立高校を受験する入試です。

基準内申が設けられていて(基本的に単願推薦よりも+1~2ポイント高いです)、その基準に達しさえしていれば、入試当日に3科目の学力試験は受けるものの、ほぼ確実にその学校を「抑える」(合格する)ことができます。※事前に中学校の先生が高校に出向くか、本人がその高校に行って「入試相談」(申請)をすることが必要です。

なお、一つ注意が必要です。「ほぼ確実にその学校を押さえることができる」と上に書きましたが、「確実に抑えられない高校」もあります。基本的に学力中堅上位校以下の高校は上記の併願優遇で「ほぼ確実に抑えられる高校」ばかりです。当日の学力試験の点数が低くても入試相談を受けていれば合格します。(塾屋の間では、そういう高校を「確約校」と呼んでいます。)でも学力上位(主に偏差値60以上)の高校は、併願優遇で入試相談を経たとしても、「優遇は入試当日点30点まで加点します」とか「優遇はしますが最低でも入試当日3科目で120点以上取ってください」というような条件付きの入試だったります。つまり合格は確約されないのです。『上位校なんだから、下駄をはかせてあげるだけありがたく思え』と言われれば、たしかにそのとおりです。自分の受験したい私立高校がどちらに属するのか(確約校か、加点校か)は塾の先生に聞くと大体教えてくれるでしょう※高校に直接聞くこともできますが、この「確約校」という言葉は、お役所との絡みで基本的にタブーだったります。「併願を取れば、基本的に落ちることはないんでしょうか?」とやんわり聞いてみましょう。大体わかります。

 

専願入試とはなにか?

その私立高校を第一志望としている人が、「受かった場合は絶対にその高校に入学します」という約束のもと、入試の点数を優遇してもらう入試です。

あれ?「第一志望なら、そもそも単願推薦をすればいいじゃないか」と思いますよね。実は、「専願入試」の内申基準点は、単願推薦のそれよりも概ね2~3ポイント低いことが多いです。つまり、その高校に行きたかったものの、単願推薦を出すには内申が足りなかった、という場合の敗者復活戦のような入試制度です。「うちの学校にどうしても入りたい、というなら単願推薦が無理でも一般入試で優遇しますよ」という入試。ちなみに、どこの私立高校でもやっているわけではありません。自分の志望校で専願入試をやっているかは、各高校に確認するか塾の先生に聞くと良いでしょう。

 

次回のブログはフリー受験のお話。

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