高校受験

高校受験の解説②-私立単願推薦を受験するかどうかの判断基準

大田区大森の進学塾、大森山王学院の山口です。

前回のブログの続き、私立高校の受験に関してです。

 

首都圏の私立高校を受験する場合、大きく分けて二つの方法があります。

推薦入試(単願推薦)

一般入試(フリー受験or優遇受験)です。

 

推薦入試(単願推薦)は二つの種類があります。

①基準の内申点さえ達していれば基本的に全員受かる推薦と、

②基準の内申点に達している推薦受験者の中から選抜を行う(つまり全員は受からない)推薦です。

前者は一般的な私立高校で、

後者は上位の私立高校(基本的にMARCH大学の付属校以上のレベル)で行われています。

私は、前者の推薦の場合、行きたい学校で内申の基準を満たしているならできる限り単願推薦で行くようにと薦めています。行きたい高校に、面接試験だけでほぼ合格できるなんて素晴らしくラッキーなことです。そして、学校の成績(内申点)って重要だな、と思います。

ちなみに、私立高校の推薦に必要な内申基準は多くの塾の先生が把握しています、通塾していない人は学校の先生から個々に教わることができるでしょう。

日東駒専の付属校の場合、オール4を少し割ったくらいの成績(素内申9科34~35くらい)で概ねエントリーできます。(例外もあります)

これって美味しい話なの?

という意見も出てきそうです。私は「普通」だと思っています。というのは、上記の内申点(9科で素内申34~35)を持った生徒が、成績相応の都立高校に合格し、その都立高校で学年の真ん中あたりで3年間過ごすと、大学は日東駒専(日大、東洋、駒澤、専修)ラインに現役合格、というのが順当だからです。

よって、

「大学ではもっと上の学校に」という野心を持った子なら、都立高校なりに進学して、3年間予備校などでバリバリ勉強してもっとレベルの高い大学を狙う方がいいでしょうし、

できれば大学受験はしたくないというのであれば、既に中学生で持っている内申点を使って、日東駒専の大学付属高校に進学するつまり単願推薦を受験するのが賢明な選択です。

 

合格が確約されていない上位高校(MARCH付属以上のレベル)の推薦入試はどうか?

その私立高校が第一志望であるならば、一般入試当日の練習として全員が受験すればよいと思います。ただし、あまり推薦の方に気持ちをもっていかないよう注意することが重要です。‎(これは都立高校の推薦入試を受ける人も同様)

こちらの推薦入試には学力検査や小論文がある場合もありますから、 ある程度事前の準備が必要です。でも、あくまで一般入試で合格点を超えるように勉強すべきです。私の経験上、上位校の推薦入試で合格している生徒は、12月の段階で一般入試の過去問でも合格点を超える生徒がほとんどです。「棚から牡丹餅」ということはほとんどありません。そもそも「たなぼた」を期待する人は、最上位私立の高校受験には向いていないと私は思っています。

 

私立高校の一般入試については、次回のブログに書きます。

 

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