山口講師の視点

通塾スタートのタイミング。冬期講習で始めると伸びるタイプの子とは‐中学生編 ③

(2)中2生で冬に通塾をスタートすると伸びる子とは

まずは中1生同様、英語のbe動詞と一般動詞の違いが判らない場合、数学の正負の数の計算と方程式がマスターできていない場合は、今すぐに頑張るべき必要があるグループになるだろう。中2生でこれらがわからない場合、「これを理解したら伸びる」というより、まずこの1年生分野のモヤモヤしたものを直ちに退けてから中2の基本単元に入り、初めて伸びしろが見えてくる、といったところ。そういう点では2年生で動詞・計算を理解することは緊急を要するものがある。受験生になるまで残り2カ月と少し。冬はしっかりと個別形式で教えてくれる信頼できる塾で、できる限りの努力を傾けることをお勧めする。

そのうえで、中2単元をどれくらい理解していてそれを良しとするかは、それぞれの学力や進みたい進路によって大きく異なる。ここは中1生との大きな違いだ。

中1の基本単元をある程度理解したうえで、今、英語や数学で評定「3」をつけている人は、英語の不定詞と動名詞をなぜ使うのか?それを使う意味が分かるかどうかが塾に通う分岐点だと私は考えている。逆にこの辺を塾でよくわかるようになると、英語の勉強が楽しくなってきて、学校の評定で「4」が付く可能性が高くなってくる。数学は関数のグラフと式が書ける(わかる)こと、そして角度の問題である程度自信を持っているかどうか、が中2の冬では重要だ。もし中2二学期の数学の評定が「3」であり、期末テストでやった「錯角や同位角」などの角度の問題が上手く解けなかったのであれば、その角度の問題だけでもこの冬にマスターすることを目標にしてみるといい。数学は一つの単元をコンプリートにすることで大きな自信になる、と私は思っている。「角度」の問題はわずか数日ですべてを理解し解けるようになれる点で格好の単元だ。

中2二学期の英数の評定がともに「4」以上の人は、英語の不定詞と動名詞の使い分けのパターンを理解しているかどうか、数学の一次関数でグラフ内にある図形(三角形)の面積が求められるかどうか、三角形ないしは四角形の動点の問題でそれぞれの動点の位置における変域と面積を求められるかがカギになってくる。このあたりは様々な学力層がいる中学校の授業では、なかなか詳しく扱えない部分でもあるが、高校受験を見据えたときにぜひ理解しておきたい範囲だ。こういう応用問題を解く面白さと、「解ききってやる」という、いい意味での闘争心は中2の冬くらいの時期に塾だからこそ養成できるもの。そして中2のうちに応用問題を解く場数が増えると、中3時に都立の自校作成校や私立のMARCH付属校を受験してみよう、という意識が自然に高まってくるはずだ。

今オール4前後で学力が推移しているみなさん、都立自校作成校というのは中1のときから成績が最上位の人だけが受けるものでは決してない、と私は思っている。上位校を狙うきっかけを、受験生になる時までに作るかどうかで、自校作成校にエントリーできる学力位置までこれるかどうかは決まってくる、と言っても過言ではない。「上位校を狙ってみたい」と考えている中2生の人は、まだ他の多くの人がアクセルを踏んでいないこの中2の時期に、なにか一本前へ出るきっかけを、ぜひ経験してほしい。

 

この冬、多くの人たちが塾に通い始めたり、家での勉強を強化したりすることだろう。どのような形であっても、その意気込みをもって冬を迎えようとしている中高生を見ると、私は胸が熱くなる。

そして、この大森山王学院でも様々なきっかけでこの冬に出会う人たちがいることだろう。精一杯のサポートを約束するとともに、それらの新しく入ってくる皆さんにお会いできることを今から楽しみにしている。