大田区大森の進学塾、大森山王学院の山口です。
学校にもよりますが、中学校3年間の定期テストの中で最も平均点が低いのは、2年生の二学期期末テストか、2年生の三学期学年末テストにだったりします。
私はそれを「普通」のこととして捉えています。
中2の二学期~三学期というのは、「勉強についていけない」と感じる人が続出する時期であり、部活に追われて毎日疲れ果てる時期であり、「なんだかやる気が出ない」と感じる時期だからです。おそらく大人の方々も大なり小なり同じような経験をされているはずです。
そういう「中2の底」を経験して、「なんとかしなくちゃ」と(親御さんではなく)中学生本人が感じて、次のアクションにつながるならば、この時期の「低迷」はあながち無駄ではありません。
ところで、私が高校生だったころに、ご年配の英語の先生が仰っていた言葉を、時々思い出します。
「平均点というのは毎回60点位になるようにしないといけない。平均点が80点だったら、問題をつくった先生が悪い。生徒達が簡単に取れる問題をつくってしまったのだから。平均点が30点だったら、生徒達を教えた先生が悪い。生徒達に理解できるように教えられなかったのだから。」
まるで世界名作劇場に登場する「聡明なおばあちゃん」みたいな発言です。私を教えてくださっていた時、既に65歳近いお歳だったと思います(←定年退職されて嘱託でした)。今でもご健在なんでしょうか。
塾講師として生徒達の「定期テストの平均点」を見るとき、この先生の言葉が何度も脳裏によみがえります。
生徒達から定期テストの問題用紙とテスト結果(平均点を含む)を毎回見せてもらうたびに、生徒達の学力の状況はもとより、その中学校の授業の様子や、先生の考え方を垣間見ることができます。
簡単な問題なのに、平均点が40点台の学校。先生が授業中苦労している様子が目に浮かびます。おそらく授業崩壊していて、まともな授業になっていないのでしょう。
簡単な問題で、平均点が70点台。先生のやる気の無さを感じます。モンスターペアレントが沢山いて、簡単な問題にしないとクレームが入るのでしょうか。それとも問題を作成したり授業を工夫するのが面倒なのでしょうか。
中学校の教科書では出てこないような難しい問題をずらりと並べて、平均点が40点台。教えている先生のエゴを感じます。学校の授業はその先生の所有物なんでしょうか。博学を生徒達に教授させたいのなら、その先生は大学で教えるべきです。
もちろん、「名士」のようなテストの出し方をする先生もいらっしゃいます。先日、ある生徒の中間テストを見せてもらいました。社会の問題。通常レベルの問題に混ざって、大学の入試問題で出てくるような世界史の問題が何問か…。「この先生、大丈夫か?」と最初は思いました。しかし結果は…。なんと社会の平均点は「60点ジャスト」。スゴイ!←高得点を取る上位層とのバランスをとるために難問を紛れさせたのですね。
とはいえ、こういう状況をただ嘆いているだけではなにも始まりません。生徒本人には何ができるか(どういうスキルが必要か)、次回のブログで書きます。
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