山口講師の視点

都立高校受験‐直前の模試に一喜一憂しないこと。‐2020年度都立高校入試60日前‐

都立高校入試まで残り60日。

 

受験校もほぼ正式に決まり、塾に通っている人であればそこに合格するまでの学習上のロードマップも出来上がっていることだろう。あとは、とにかく最後まで走りきるのみ、である。

とはいえ、受験が近づいてくるプレッシャーに加えて、入試までには、ネガティブな感情になりやすい状況もいくつか生じ得るだろう。

 

  12月や1月の直前期の模試で受験校の判定が悪かったときなどがまさにそれだ。

 

秋以降の模試で全く合格圏に届かなかった志望校で、冬になってもE判定やD判定のままであるならば、当然ながら諦めざるをえないだろう。とはいえ、順調に伸びてきている中で、直前期に受けた模試の結果で一喜一憂することは絶対にしないことだ

 

たしかに会場模試を受けると、大勢の人がいることの緊張感やプレッシャーの中で、入試問題にどう向き合えるか、どう対処できるかを学ぶことができる、という点では良い練習にはなるはずだ。

 

しかし、あくまで沢山ある入試予想問題の中の一つでしかない。

 

沢山問題を解いていく中で絶好調の時もあるだろうし、不発の時もある。よく生徒本人や親御さんから、「どちらの点数が今の本人の実力ですか?」と聞かれることがある。「どちらも実力です。」と私はいつも答える。

結果が上手くいった場合その問題やその場の状況においてはとれる実力があり不発の場合はその問題とその場の状況に関しては解く実力がなかっただけのことにすぎない。

 

よくこの時期になると、「今回の模試は失敗した~!」と取り乱している生徒がいるが、そもそも模試に失敗などない。その時の模試の問題に対して、当人の今の実力の点数プラスマイナス25点くらいの結果に落ち着くはずだ。(ほとんどの生徒は感覚で解いてたまたまあっていた、という問題を一つの模試で何問か抱えているため、その程度の誤差は毎回出る)

 

これは入試当日点にも当てはまると私は思っている。「入試が失敗した」という言葉はないと思っている。プレッシャーも体の不調も含めて、それに対応する力がそのときの実力といえよう

そういう点では、直前期の模試が上手くいかなかった人で、当日も苦手な問題が出たりプレッシャーに押しつぶされそうになったりで、その模試と同じような悲惨な点数を取ってしまう、ということもあるだろうし、逆に直前の模試はE判定だったが、当日の問題が見事にヒットして合格する生徒もまたたくさんいる

 

多くの人は会場模試も秋以降複数回受験しているだろうし、塾に通っているならば秋から冬にかけて相当な量の過去問演習をしてきているはずだ。必然的に、受験のプロがその推移を見れば、入試当日にも(先ほどの誤差も考慮して)合格点+αをとるだけの実力があるかどうかはわかるだろう。その実力が合格点ギリギリの場合(問題が上手く当たれば受かるかも…というラインの時)もまた然り、だ。

 

時折、直前期の模試の帳票が返却された途端、親御さんと本人が青ざめた顔で来訪され、「志望校を変更したほうがいいか」と相談に来られることがあるが、まともな塾であるならば、もし直前で志望校変更の必要性があるような状況ならば、塾側からすぐに連絡がいくはずだ(そもそもその前段階の三者面談等で今後生じうる懸念事項の対応は打ち合わせ済みであるはず)。

 

以前のブログで書いた通りだが、塾は生徒たちに子供の勉強を教えるだけの場所ではない、と私は思っている。受験を含め、塾は子供たちの人生の一部分を伴走するライフパートナーのような存在であるべきだ。私自身そうありたい、と強く願っている。同時に、今通塾を検討して塾探しをされている中1・中2の親御さんには、ぜひともそうした存在になり得る塾を見つけていただきたい、と切に願っている。