山口講師の視点

通塾スタートのタイミング。冬期講習で始めると伸びるタイプの子とは‐中学生編 ①

塾っていつから通わせたらいい?

この仕事に就いていると、個人的に友人や知人(その又友人や知人…)からよく聞かれる質問のひとつだ。意外とみんな迷っているんだな、とつくづく感じる瞬間である。

冬期講習を前にしたこの時期、塾の広告はいたるところにあふれている。どれもキラキラした表情で勉強に打ち込み、成績が上がっていくことに対するワクワク感に満ちた子供たちの笑顔が素敵な広告ばかりだ。

そんな広告を毎日のように見かけながら、「〇〇君のところも塾に通い始めた」、「〇年生の時期から始めないと間に合わないかも」といったようなママ友との会話をしていたら、当然ながら多くの親御さんは焦るだろう。

とはいえ、多くの親御さんにとって、初めて塾の扉をたたくのは意外にハードルが高かったりもする。子供の学習のことで相談はしてみたいが、「うちの子は受験までにどれくらい頑張る必要があるのか?」「いつから勉強を始めるのが理想なのか」などと一言でもいえば、お子さんが何年生であろうと、どんな学力であろうと「すぐに始めたほうがいい」と言われるのは当然わかっている。塾とて民間企業であり、アパレルや自動車の販売店となんら変わらない。何月であろうと、塾講師にとっては「じゃあ、いつやるか?今でしょ。」なのである。

だからこそ、掛け値なしで答えてくれる塾関係の友人がいたりすると、色々と聞きたい内容がママさん・パパさんたちには山のようにあるのだ。
冒頭の質問も、まさにその一つである。

 

 

もちろん私も、本人のやる気さえあるならば、どんな学力であろうと(現時点で学習面で全く問題がないほど高い学力を維持し、よく理解できていたとしても)今すぐにでも塾に通えばいいし、あるいは本当に自分一人で頑張る意志があるなら、自宅で添削付き教材などを使ってどんどん頑張っていけばよいと思う。

ただ実際には周りの大人の心配4割+本人の「やらないとダメだよな」感6割くらいが標準的な位置なわけで、私も、本人が後ろ向きなのに親御さんが半ば強引に塾に連れてきたのでなければ、通塾にはなんら問題ないと考えている。

とはいえ、せっかく気持ちを固めて通塾を開始するのであれば、良いタイミングを狙うべきだ。子供たちそれぞれにおいて、今まで築いてきた学習の習慣や、現状での学力の位置、これから習う学習範囲を考えたときに、通塾の(つまり学力を上げ始める)ベストな時期というのは確かにある、と私は感じている。

では、どんなタイプ(あるいは状況)の子が、この冬から塾に通い始めて努力していくと、大きく伸びる可能性があるのか?

私見ではあるが、冬期講習を前にして私自身も“掛け値なし”で以下にまとめてみたい。

 

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