高校受験

受験に成功する生徒の共通点①-模試の捉え方。

大田区大森の進学塾、大森山王学院の山口です。

 

中3受験生は、入試本番まで残り4か月を切りました。

多くの中3生は、エンジン全開で頑張っている時期です。

来月は期末テストがありますが、この10月は模擬試験の受験をした中3生が多かったことと思います。今週末もV模擬が予定されていますね。

定期的に模試を受けて現在の学力を計ることは重要なことです。そして「受験」という長い工程の中に、身近な目標・目印になる『一里塚』を設定することができますからね。

注意点を一つ。

時折、この「受験のモチベーション」を維持するために、目に見える結果を求めて「模擬テスト」を大量に受ける中学生がいます。

私も「模擬テスト」(V模擬など)は適宜、生徒達に受験させています。多くの受験生がいる会場で、緊張やプレッシャーの中、どれほど問題を解けるか、を見たいからです。

しかし、「毎月」受験をする受験生がいたり、場合によっては「2週間に一回受験する!」「2週連続で受けてきた!」という声を聞くこともあります。これはどう見ても受けすぎです。

偏差値って血圧の数値みたいなもので、毎回かなりの変動をするものです。2週間で偏差値5ポイントくらいは上下します2週間で学力が上がった(もしくは下がった)のでしょうか。いいえその時の本人の気分や問題の傾向などで本人にフィットしたかしないか、だけです。

模試というのは2カ月に1回くらいで丁度いいと私は思っています。その二カ月の間にできることは、普段の塾の授業で「過去問」や「予想問題」を解きながら一つ一つ苦手を潰して学力を少しずつ上げていくこと。

ここで、塾(講師)の力量が問われます。過去問を生徒に解かせながら、如何にして生徒達の学力を上げるか。ただ解きっぱなしにする塾、わからなかった問題・不正解だった問題の解き方をただ教えるだけの塾が多すぎる。生徒の偏差値はすぐには上がりませんが、生徒の細かい「学力の現状」(弱い部分・改善した部分・今後『武器』にできそうな部分)は本物の塾講師であるなら毎回の授業で確認することができます。本気でやっている受験生だと、毎週の授業で「学力の現状」は刻一刻と変わっていくので、その都度、新たに教えることを増やしたり、次にトライするべきことを指示したりして、受験勉強に変化を持たせることができます。

模試を受けすぎる生徒は、「安心感」がほしいのだと思います。「あと●●点あれば志望校に受かる」とか、「前回より●●点伸びた。自分のやってきた努力は無駄ではなかった」とか。

やってることは間違ってはいないですし、そういう感情(不安→安心感がほしい)も受験生としては自然なものです。

ただ、受験を「その場、その場」の点数で判断している人は、最終的に受験のプレッシャーにやられて当日失敗することが多いです。

「その場、その場」を気にしているモチベーションをアップダウンさせる人は、入試当日も「あ~、この問題解けない。あの問題も解けなかった。きっと落ちる。ダメだ」とか余計な邪念が入るものです。そういうメンタル気質の人は往々にして受験は上手くいきません。

時折、親御さんがホッとしたいがために、子供に模試を沢山受けさせるご家庭をお見受けします。尚悪いことに、塾講師が安心したいがために生徒達に模試をバンバン受けさせる塾もあったりする。もう論外です。

あくまで「模試」は「模試」です。実力を見たいなら日々の過去問でできますし、そもそも、私立高校や都立自校作成校を受験する場合、模試で何点取れても(何判定を受けても)その高校の過去問で合格点を取れなければ、全くの意味がないですよ。

もっと言えば、10月、11月あたりに模試や過去問で何点取れるか、というのは高校受験の合否とはあまり関係がないです。

秋の段階で合格点に100点以上足りなかった生徒が、翌春の入試で合格を勝ち取る、というケースは数えきれないほど見てきました。(もちろん、色々な経緯があってのことです。いきなり中3の秋ごろに受験を始めた人が4カ月後に受かるほど甘くはありません。)

受験に受かる生徒ほど、一つ一つの過去問や模試の「結果」にはドライです。あくまで「結果(点数)」にドライなだけです。でも、「間違えた問題」や「理解できていないこと」を修正することには、ものすごい執念を燃やす。そして、最終的な「合格点」にどうやって到達するかをいつも逆算している。

そういう態度で臨めば、模試や過去問が生きてくるものです。

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大森山王学院では、「今の自分を本気で変えたい」と思っている中学生の皆さんのお越しをお待ちしています。現状の学力は問いません。親御さんではなく、ご本人に「今よりも勉強ができるようになりたい」という意思があること。それが唯一の入塾条件です。受験指導経験豊富なプロ講師が、受験までの走路を的確にサポートします。

※2023年度の現中3生の入塾申込は、8月末をもって終了しております。

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大森山王学院 中学部主任 山口 拓郎

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