高校受験

プロ塾講師が答える、テスト勉強のコツ②-「英単語が覚えられない?」

大田区大森の進学塾、大森山王学院の山口です。

大田区・品川区の公立中学校で行われる定期テストまで、あと1週間。この週末は最後の追い込みですね。

さて、前回に引き続き、今日は「定期テストあるある」の悩みに答えるシリーズ。第二弾。

 

英単語がなかなか覚えられないんです。

もともと、多くの中学生が悩んでいることではありますが、この1年で特に増えた相談です。

昨年から英単語は相当増えましたからね。中学生はほぼ倍になりました。(今までは中学3年間で1200語を覚えればよかったのですが、今は小学校で600語、中学校で1800語。ただし、小学校ではこの600語を『覚えた』というところまではいけないので、実質中学校で2400語覚えることになる

いずれ高校1年生あたりで習う単語がほとんどで、長い目で考えればこれくらい覚えるのは悪くないです。ただ今年の中3生・現高1生は、現役中学生でいる間に学年をまたいで急に内容が難しくなったから少し戸惑いましたね。

さて、具体的にどう対策するか?

 

上手く覚えられない原因は主に二つあると、私は考えています。

①単語を書くときに、音に頼れない。

②単語を書くときに、音に頼りすぎている。

 

日本の中学生に限って言うならば、英単語を覚えられない生徒の90%は①です。音に頼れない、つまり英単語を正しく発音できていないのが原因です。『正しく』というのはネイティブの発音をする、という意味ではありません。私を含め、多くの大人たちだって発音はいわゆる『日本語英語』です。でも英単語のスペルが書けない、ということはあまり心配しません。

ただ、英単語がなかなか覚えられない生徒に、「この単語、発音してみて?」と聞くと大抵は、

え、えぇっと、、、、ス、スィ、ン…あれ?えぇっと…

となります。要するに間違って覚えているのでなく、声に出すこと自体あまりしていない正しい読み方がわからない英単語を書くこともできない、という生徒がほとんどだということです。

完全に見当違いの読み方を自信満々に答えてくれる生徒のほうが英単語は覚えらます。

英単語を覚えられないひとは、まず単語にカタカナで読みを書いてみること。そして正しく判別できる大人の前でその単語を発音してみること

カタカナで書くなんて、正しい英語の発音ではないだろ!?』という意見を言う大人の方もいらっしゃることでしょう。英単語を正確で完璧なものにしたい、将来会話に役立てたい、というなら、そんなことしないほうがいいです。でも、英単語が覚えられない(英語が苦手)中学生が定期テストで英語を80点、90点にしたいなら、ガチガチの日本語英語でいいから、とりあえず音の型をつくるクセを磨いていく方が最短です。

ちなみに、②の「音に頼りすぎている」中学生小学生の時に英会話に通っていた人が多いですね。フィーリングで音を文字にしようとするのですが、正しいスペルにならない、というトラブルです。子供の時に英会話に数年通っただけでフォニックス発音が完璧にできてそこからスペルを正確に書く、というのはなかなか難しいわけです。

私はそういう子に「英単語は漢字と同じだよ」と伝えます。「一つの単語で、こう発音するんだ」と頭に入れていくこと。

こういう覚え方をすると、せっかくの英会話で覚えた感覚が台無しになる」と思う方もいらっしゃるでしょう。

でも、そもそも日本の学校で習う英語は「英会話」ではなく、「英語」という独自の科目です。それで点数を取るには(少なくとも『できない状態から』点を上げていくには)、英会話とは別のプロセスを踏むのも一つの方法です。

私は、「高校受験の塾講師」としての立場で一つの意見を書きました。『英語』という分野を極めている教師・講師の方が世の中には沢山いらっしゃるはずです。英語の本質を学んで成果を出したい人は、ぜひそういう先生方から別の方法を学んでください。

 

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