高校受験

「定期テストは頑張れるけど、受験勉強は・・・」の悩みを解決する。

大田区大森の進学塾、大森山王学院の山口です。

前回のブログから続く。

定期テストは全力で頑張れるんだけど、受験勉強はどう頑張ったらいいのかわからない。

中3受験生で、そんな悩みを抱えている人が結構いたりします。

多くの場合、学校の内申点でオール4以上を取っている生徒です。いつも5科目で400点オーバーとか、時には450点近い点数を取る経験をしてきた。毎回の定期テストで目標を掲げて定期テストを頑張った証拠です。

とはいえ、「受験勉強」として勉強を持続させることには難しさを感じる。

こういうパターンの生徒は、基本的に真面目な人が多いので、受験生序盤の3年1学期は与えられたワークを一周全部解いたり、頑張って理社の暗記をしたりして結構「頑張っている」ことが多いです。

そういう子が息切れをしてしまう原因はなにか?

直接的な原因は、モチベーションを維持し続ける「持久力」がないことです。

1年という受験勉強期間の長さに嫌気がさしてしまう。ゴールがなかなか見えない。

そりゃそうです。定期テストのように2~3週間かそこら努力すれば結果が数字になって表れるものとは違います。受験勉強って、定期テスト以上にモチベーションの維持が難しいものです。

では、どうしたらその勉強の「持久力」を持てるか?

じつは、受験勉強において、持久力を維持できない受験生のほとんどに共通している勉強上の「ある特徴」があります。

それは、『問題の直し』が弱い、という点です。

①問題を解く→②採点をする→③間違えた(わからない)問題の直しをする。

この③が弱い生徒こそ、勉強の持久力がない生徒です。基本的に、学校の成績が低い生徒の多くは、③が苦手です。でもそのことに驚く人はあまりいません。保護者の方も、その生徒本人も「勉強が苦手=わからない問題も直せない=勉強が続かない(持久力がない)」ということを承知しているからです。しかし「学校の成績でオール4以上」取っているような生徒でも、③が上手くできないことがあります。そういう子は、学校の授業レベルではしっかり直せます。だから定期テストでは上位の結果になる。しかし、受験勉強では本当の意味で「直す力」が備わっていない、すなわち勉強の持久力も大してない、ということが露呈されてしまうのです。

「直す力」が弱いとはなにか?

次に同じような問題が出てきたときに、今度はしっかりと正解できるだけの『理解』をする、ということだと思います。ただ、正しい答えを暗記する、赤でただしい解法を書く、ということではないことは明白です。

え、どうやったら『しっかり理解できている』ってわかるの?

という疑問を持つ方もおられると思います。

自分が本当に理解できているかどうかの指標の一つは

他人に、その問題の内容を上手く説明できるか、どうか。

学校の先生のように、問題の解き方を、それを知らない誰かに上手く説明できるでしょうか。言葉で上手く説明できるなら、説明している人の頭ではその問題の内容が明確になっている証拠です。同じ問題を2~3週間後に解いても、あるいは類似問題になっても、「理屈」がわかっているので、正解を出すことができるでしょう。

他人に説明するくらい理解している人は、正しい答えを教えてもらったときに、それを記憶するために、明快なメモを残すはずです。ただ単に「~~の時は○○するべき」とかではなく、英語にしても数学にしても例文や例題を残しておいたり、注意するべきポイントを印象に残す努力をするはずです。この辺は受験指導に長けた塾講師なら、メモ書きしている生徒のペンの走らせ方を見ただけで、その生徒が本当に理解してメモをしているかがわかるものです。(私は、「あ~、この生徒理解していないな」と判断すると、のちの授業で生徒に『意地悪な質問』をしたりして焦らせるようにしています。)

今まで、この「他人に教えるように覚える」ことを生徒達に実践してきました。

かつて、あるテナントのビル内にある塾で教鞭をとっていたとき、夜遅くにベランダに数人の生徒が立っていたことがありました。

何やっているんだ?…もしかして…、は、早まるな!」←ちょっと大げさ

と急いでベランダのドアを開けると、全員その日の授業で習ったことを声を出して説明していたんです。要するに、一人芝居で「先生の授業」のようなことをやっていた。(教室の中でやるとうるさくて迷惑だから、とのこと)

これ、効果めっちゃある!

とある生徒が言っていました。

人に本気で説明しようとなると、ただその問題を理解するだけでなく、前後の単元のつながりも理解しないといけなくなります。(『これは2年生の○○の単元を理解していないといけません。そして3年では新しく✖✖の解き方を理解して、この問題が解けるようになります』といった具合)

生徒達はよく考えるようになります。そして、自分の苦手な単元がよりフォーカスされるようになってくる。

「自分は理科の物理が弱い。『力』と『電気』を集中的にやろう。化学は『イオン』が弱いけど、まずは『化学式』のページから復習しよう。」

もうここまで自分で判断して動けるようになったら、「受験勉強のモチベーションが…」なんて悩むようにはならなくなります。

受験勉強の持久力、モチベーション維持をする秘訣は、受験生自身が主体的に「理解する」力を培うことです。

まず、「問題の直し」という分野で改善してみてください。

 

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