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「逆転合格専門塾」大森山王学院です!
こんにちは、学院長の保科です。
今日は温度も高く、花粉がたくさん飛んでいるようです。
昨年はなぜか(コロナとどう関係があるのか全く分かりませんが)、全く症状の出なかった僕も今日は目が痒いやらたまにくしゃみが出るやら。
有り体に言って、絶不調です。
そんな中、こんな書き込みを見つけました。
「今日も花粉症がひどいです。私のパワーも2割引といったところです。でもその分授業は2割増の元気でがんばるぞ!」
文面から察するに、学校か塾かはわかりませんが、算数・数学の先生であられるらしい。おお、お仲間お仲間・・・
などと言ってはいられません。
なぜかというと、受験算数の売買算(売買損益算)で、算数が苦手な生徒さんがよくやってしまうミスを思い出してしまったからです。
ここまで書くと、既に受験が終了したお子さんを持つ保護者の方の中には、ニヤリと笑ったり、同時に昔を思い出して軽く頭を抱える方がいらっしゃるのではないかと思います。
要するに、数字をわかりやすくするためにこの先生(勝手に決めている)の普段のお力を100としましょう。
すると、今日は、花粉症により2割引き。
つまり、100×(1-0.2)で、今日の力は80ということになります。
これではいけないと、元気2割増しで頑張る。
つまり、80×(1+0.2)で、実際の力は96。よし!
・・・あれれ?足りてない?
そう、これが、「【もとになる数】をちゃんと意識していない」と頻発するミスの正体です。
実際の問題としては、
「1500円で仕入れた品物に3割の利益が出るように定価を付けたが、売れないので3割引きで売りました。売値はいくらですか?」
のような問題で、
「3割増しの3割引きだから、元に戻って1500円!簡単じゃん!」
と決めつけて間違える、ということになります。
式にしてみるだけで、だいぶ変わります。
1500×(1+0.3)×(1ー0.3)=?
よく計算すると、お店は損をしていることがわかりますね。
売買損益算は、スペース節約のために計算式だけしか書いていない解説などを見ると本当に混乱しやすいものです。
できるだけ、線分図を描くか、せめて比を数字にした方が望ましい。
しかし、【もとになる数】が、仕入れ値(原価)なのか、定価なのか、まれにしか出てきませんがそれ以外(例えば一回値下げした後の売値)なのか。
ここを間違えるとアウトです。
もしお子さんが引っかかっているようなら、ここをちょっとだけ教えてあげてくださいね。
え、僕ですか?そりゃ体調も3割減ですから、気合だけでも5割増しで行きますよ(ちなみにそれでも、さっきの計算式で言うと70×(1+0.5)で105にしかなりません)。