中学受験

【後編】過去問は“適切なタイミング”で最大の効果を発揮します

東京都大田区、
京浜東北線大森駅北口から徒歩4分
「逆転合格専門塾」大森山王学院です!

大田区立山王小学校の目の前にありますが、大田区では馬込第二小学校、入新井第一小学校。品川区立では伊藤小学校、大井第一小学校、伊藤学園、原小学校、山中小学校から徒歩圏内にある進学塾です。

(他には、大田区なら馬込第三小、馬込小、志茂田小、小池小、開桜小、糀谷小、大森第一小、梅田小、久が原小、入新井第二小学校。品川区なら浜川小、浅間台小、立会小、日野学園、品川学園。また、港区や目黒区からも通塾されています)

こんにちは。学院長の保科です。

昨日に引き続き、過去問について書いていきます。

前編のテーマは、

「過去問を焦って始めることのデメリット」

でした。
今回は、過去問が本当に効果を発揮するために必要な「タイミング」と「準備」について、少し深く掘り下げていきます。

まず結論から申し上げると、過去問は「早く始めた方が有利」ではなく、「準備が整った状態で始めるほど伸びる」教材です。

例えば春先、まだ寒い時期。畑の土がまだカチコチです。
そんなときに苗に栄養が十分行き渡っていない状態で肥料を与えても意味がないのと同じで、基礎力が整う前に過去問を解いても大きな効果は期待できません。

では、どんな状態になったら「基礎力が整った」「準備が整った」と言えるのでしょうか。

色々なご意見もあると思いますが、
僕は以下の4つの条件を見ています。

  • 標準レベルの問題でも安定して得点できている

  • 塾で学んだ単元をある程度自分で説明できるレベルで理解している

  • 計算力や語彙力など、基礎の反復が毎日の習慣として定着している

  • 間違い直しが丁寧にできる習慣がついている

こうした“土台づくり”が既に仕上がっていると、過去問に取り組んだ時の伸びは一気に大きくなります。「あ、こういう出され方をするんだ」「この学校はこの単元が多いな」といった気づきの質が変わり、短期間でも力が伸びやすくなるのです。

特に秋以降、塾で過去問演習が本格的に始まる時期になると、私たちはお子さんの理解度を毎回確認しながら最適な量と頻度で進めていきます。


保護者の方にとっても、塾のペースに合わせていくことで、家庭での負担が少なく、安心してサポートしやすくなります。もちろん、お家で取り組むことも多いでしょうから、わからないことを尋ねるのは良いことです。

一方で、過去問開始前に大切なのは“基礎の積み重ね”です。

  • 苦手単元の底上げ

  • 計算・知識・語彙の反復

  • テスト直しの習慣づけ

  • 「理解しているつもり」を「使える知識」に変える練習

こうした学習は、すぐに目に見える成果になりにくいです。
不安を感じられることもあるでしょう。

しかし、この積み重ねがあるからこそ、過去問演習がスムーズに進み、短期間で合格レベルに到達していけるのです。

保護者の皆さまに特にお伝えしたいのは、
「焦らなくて、大丈夫」ということ。


周りの噂やSNSで見聞きする情報は、お子さんの現状とは無関係です。

ご家庭のペース、お子さんの性格、これまでの積み重ね――それらを大切にすることが何よりの近道です。

過去問は、始めるべきタイミングが来たときに取り組めば、しっかり成果が出る教材です。
そのタイミングまで、お子さんを信じて見守っていただければ十分です。

保護者の皆さまが穏やかな気持ちで日々を支えてくださることが、お子さんにとって最大の安心となり、学習の集中力にもつながります。

これから過去問に入っていく時期は、受験生にとって大きく成長する期間です。
どうか焦らず、今必要なことを着実に積み重ね、お子さんの成長を一緒に応援していきましょう。

 

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