大田区大森の進学塾、大森山王学院の山口です。
今年の夏期講習は中1・中2生を対象に「英数ハイレベル講座」という題名で授業を予定しています。
講習の内容をご覧になった中1・中2生の方の中には、こう感じた方がいらっしゃるかもしれません。
「都立の最上位校を目指すハイレベル講座なんて、自分には無理だ。」
一つ、ここで説明しておきたい点があります。
今回は、毎年夏に実施しているような「学校の苦手分野を克服する」という名目での講習は設定していません。
でも、今「苦手科目があること」や「自分の実力が足りない(と感じている)こと」は、将来に向けて最上位の高校を目標にしてはいけない、という理由になるのでしょうか?
今、苦手なものがあり、実力的に大幅に足りなかったとしても、大きな夢を立てる人がいていい、と私は思います。
実際、今回の夏期講習要項でも、「英数で評定4が取れている」ような中学生を想定している、と記載していますが、なにより「現状の学力は問わない」と表記しています。
だから、極端な話をすると、現状オール1からであっても、2年後に都立戸山高校合格を目指す、という生徒がいてもいいはずです。(その場合、夏期講習は先の単元を進めるのではなく、つまづいた既習事項を総復習することから始めます。)
私は、優秀な中学生を教えたいのではなく、「やる気」のある中学生が来てくれることを願っています。そして、大森山王学院というのはそういう子が集う塾です。
私がかつて指導した一人の生徒のことを思い出します。
中1の男の子でしたが、彼は入塾時オール3の成績でした(正確にいうと実技に2が一つあって、素内申26だったと思います)。
でも、指導してみると「すごくレスポンスのいい子」だと感じました。
そして
「どういう高校に行きたい?」
という質問をした時に、
「できるだけ上の学校に、できれば一番上のほうの高校に行きたいです。」
と答えが返ってきました。
決まりです。
親御さんに夏の面談で言いました。
「2年半後に都立●●高校に行きましょう。」
多摩地区で上位3番手(東京都全体で7番手)の都立自校作成校です。
その時は、笑って一蹴されてしまいました。
でも、エンジンがかかってしまった私は、その生徒に対して
「いいか●●(←生徒の名前)、お前は●●高校に絶対行くんだ。覚えとけよ。」
と言いました。
純粋な本人はやる気になったようで、その後模試を受けるときも必ず「志望校」の欄に「都立●●高校」と書き続け、学校の先生に「志望校はありますか?」と聞かれると、必ず決まって「都立●●高校」と言い続けていました。
「役は人を作る」という言葉の通り、ずっと一途に一つの高校を目指して走り続けると、本当にその学校が射程に入るものだな、ということを初めて感じました。
なんと、中3の2学期の時点で、その生徒は成績「オール4」、英検準2級合格、という位置まで追い上げていました。内申はまだ少し不利な位置にあるものの、もうあと当日点で高得点が取れれば都立●●高校も合格圏内です。
でも、やっぱり親御さんが最後まで首を縦に振ってくれませんでした。「2年前までオール3だった子なのに、都立の最上位を狙うなんて無理がある」と。
私は一つ提案をしました。都立高校入試の前に行われる私立高校入試で3つの学校を受験しようと。偏差値69の私立高校、偏差値66の私立高校、偏差値63の私立高校。3校受けて全部受かったら、都立●●高校を受験させてあげてほしい、と。(もはやこの私立全部受かったら私立の方がいい気もしますが、この生徒にとっては目標の都立高校に受かることが絶対でした)。親御さんも了承。
結果は3連勝。
そして、遂に本命の都立高校を受験します。
見事合格。
その後、この生徒は高校生以降も指導を続け、今は筑波大学に現役合格して大学生活を送っています。
スタートは、オール3でした。
でも、「できるだけ上の高校に行きたい。できれば一番上に行きたい」と言った時の本人の心の中にある「やる気」を私は絶対逃したくありませんでした。
今年の夏も、そういう中1・中2生がいるならば、全力で応援します。ぜひ、「我こそは」という中1・中2生の皆さん、大森山王学院の門を叩いてみてください。
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大森山王学院では、「今の自分を本気で変えたい」と思っている中学生の皆さんのお越しをお待ちしています。現状の学力は問いません。親御さんではなく、ご本人に「今よりも勉強ができるようになりたい」という意思があること。それが唯一の入塾条件です。受験指導経験豊富なプロ講師が、受験までの走路を的確にサポートします。
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