高校受験

中学部授業風景④-社会講義「地理の学習が生徒を変えるきっかけになる。」

大田区大森の進学塾、大森山王学院の山口です。

夏期に実施した「地理」の社会講義。実は春期講習でも同じ要項で授業をしました

↑「板書が汚い」と講師達から絶賛中の「山口地理講義」

今回は来春受験の中3生をメインとしているので、世界地理もしっかりと行います。

中3生メインではありますが、「有志で中1・中2生の皆さんも参加できます」と募ったところ、夏期講習は志のある中1生が二人も参加してくれました。素晴らしいことです。

授業で私が解説したところを、生徒達がメモっていきます。

日本地図や

世界地図に。

地理は、いわゆる「ノートに整理して知識を覚える」ということはしていません。(もちろん、問題集もテキストもなし)

ひたすら「地図」に書いて覚えていきます

私の板書も、ひたすら(下手くそな)地図を書いての説明。

時折、「子どもが興味を持つように、いろいろなところに連れて行ってあげてます」という親御さんの話をお聞きします。

それは本当に素晴らしいことで、ぜひ家族で楽しんでいろいろな経験をされていってほしいと思います。

ただ、「社会が大好きな子」とか「地理に詳しい子」がみんな旅行を沢山しているわけではなく日本の地理に詳しい子(地理が好きな子)の多くは、小さい時から「地図」を読み込んで、「地図」からいろいろな情報を得ている子です。(むしろ、旅行とかの経験があまりできない子ほど、一枚の地図からいろいろな空想を膨らませて興味を持っていくのではないかな、と私は思います。)

今の小中学生で、「地図」をまじまじと見ている(見てきた)生徒があまりいないことは、社会の授業をしていると肌で感じるところです。都道府県や県庁所在地を答えられない中学生が増えてきているのもそうですが、例えば「山が高い場所」(←北アルプスでも八ヶ岳でもどこでもいいです)が日本のどの辺なのか見当がつかない、という生徒も結構いる。地図以外の「見たい」ものがあふれている世の中に住んでいるから仕方ないのでしょう。

だからこそ、授業で「地図」に触れる機会をたくさん作りたい、と思います。

「地理が良くわからない」という生徒のほとんどは、日本や世界に興味がないわけではなく、知らないだけだったりします。その証拠に、私が授業で黒板に日本地図や世界地図を書いて1時間くらい説明すると、ほとんどの子は内容に興味を持ってくれる。

日本のメガネって、90%が福井県で作ってるんだよ。

ベンツってドイツの車。BMWもドイツの車。ポルシェもドイツの車。

学校の社会で成績『2』を取っていた子でも、どんどん頭に入っていきます自分の身近な物(メガネとか車)から知識が広がる瞬間ってワクワクしますからその情報を自分で地図にどんどんまとめて、その作業を繰り返していけば、地理は絶対に頭に入っていきます

 

そして地図に自分でまとめていくと、もう一つ勉強面で効果がある、と私は感じています。

それは、「自分の知っていること(覚えたこと)を一枚の紙に完成させた(まとめた)」という達成感を得られる、ということです。

中学生で学校の定期テスト前に「まとめノート」をつくる子は多いですね。厳しい意見ですが、中学生が作っている「まとめノート」の多くは費やす時間に対して効果の薄い、残念なものが多いです。

ただ、「まとめノートを作りたい」という中学生たちの気持ちは私にも理解できます。多くの子供たちは(大人もそうですが)、自分の知識が整理されている瞬間を目に見える形で見たいと感じます。それを見ると安心し、達成感を得られるからではないでしょうか。

いままで勉強ができなかった(点数や成績という目に見える仕方で結果を出せなかった)子供たちは特に、「自分でもできた(わかった)」という自覚を持つ瞬間が沢山必要です。

この地理の「地図」にまとめる勉強の仕方は、勉強面で自信がなかなか持てなかった中学生を大きく変えるきっかけになることが多いと、私は経験上感じています。

 

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