この時期になると、私は大塚製薬が作る新しいCMの公開が待ち遠しくなります。
「見せてやれ、底力。」
のキャッチコピーで受験生を応援するカロリーメイトのCM。
ここ数年、毎年のように新作がリリースされ、もはや受験シーズンの風物詩になってきました。
今年、2020年VerのCMも、つい先日配信されるようになり、ユーチューブなどで見ることができるようになっています。
毎年毎年、「いいCMだなぁ」と感心するのですが、今年のCMは特に、一教師として、胸に迫るものがありました。
ご多分にもれず、今年のカロリーメイトのCMも、他の様々なドラマやショートストーリー同様、「コロナ禍」を反映したストーリーです。
「見えないものと闘った一年は、見えないものに支えられた一年。」
正直、『ベタなキャッチコピーだな』と一瞬思いました。でも、2分間のCM(30秒Verもあるが、一度ぜひ2分Verをご覧いただきたい)を見ると、ウイルスという「見えないもの」に振り回された1年間であると同時に、毎年、毎年、受験生だからこそ経験する「見えないもの」(不安やプレッシャー)と向き合わなくてはいけない15歳、18歳の姿が、そしてその「見えないもの」を、必死でこの1年間、乗り越えようとしている姿が上手く描写されています。
感動しました。
2分間のCMで描かれる先生役の役者の演技に、私もこの1年間に経験した苦労や不安の念を重ねる部分がありました。
4月。桜の木の下で、がらんとした教室。
ZOOMで生徒達に授業を教え、動画の作成に苦労し、リモート授業によって増大した事務作業追われる毎日。
塾の先生とて、この2020年は怒涛の毎日。
なにより、生徒達のことを案じてばかりいました。
そんな2020年の教師としてのいろいろな記憶を、
「(先生達)みんなそうだったんだよ。」
と後ろから背中を押してくれるような、共感させられる2分間のストーリー。
受験生の皆さんにとっても、きっと自分自身のこの1年間と重ねる部分が沢山あるストーリーだと思われます。
マスク、ソーシャルディスタンス、アルコールスプレー。なにもかも煩わしい毎日。
学校は休校になり、部活の試合や発表会も中止に。不完全燃焼のまま引退し、それでも受験勉強をする毎日。
模試も、自習も、家での勉強も、何もかも例年より受験生たちに負荷がかかっていたはずです。
でも、この動画を見ると、「ああ、(日本の受験生)みんな同じ気持ちだったんだな」と安心し、ちょっとだけ励ましをもらえるような気がします。
ぜひ、15歳、18歳の受験生のみなさんには、一度ご覧いただくことをお勧めしたいCMです。
さて、冬期講習を前にして、中1・中2生の皆さんにお伝えしたいことがあります。
今、大森山王学院に通っている中1・中2生のみなさんに。あるいはこの冬、当塾での冬期講習参加を今検討されている人に。そして他塾で勉強を頑張っている非受験学年の方にも。
この冬、中3受験生(あるいは高3受験生)は、まさに底力を見せます。ここからの60日間の学習というのは、今までの半年分(180日)くらいの学習の伸び率に匹敵すると言われることもある。それくらい、重要な時期であり、直前の猛烈な学習というのは効果を発揮します。
ぜひ、本気の受験生の姿をこの冬に自分自身の目で観てください。
はっきり言って(非常に極端な言い方ですが)、中1・中2生は、「中3生や高3生の受験勉強に向き合う姿を毎日間近で見れる」という経験ができるだけで、ただそれだけで冬期講習に参加する価値があると私は思っています。
もちろん、中1・中2生のみなさん自身の勉強も重要ですよ。(言うまでもなく。)
ただ、「塾に通う」ことによって得られるもっとも有益なことは、
「今の自分にはない『なにか』を見つけること、それを吸収すること」
だと私は思っています。
ときにそれは、今の自分ではできない、問題の解法だったり、勉強方法を見つける(教えてもらう)ことかもしれない。学校の授業だけでは得られない、塾ならではの勉強のやり方、考え方というものは、半年くらい塾に通っていると、確かに身についてくるものです。そして、今の自分にはまだない「やる気」や「情熱」を塾を通して得た、その気持ちが、最終的に志望校合格や学力向上へとつながった、という経験をしている卒業生たちも大勢いました。
そして、そうした経験は、先生からだけではなく、塾でひたすら勉強している先輩たちの姿を通して得られることもあります。これもまた、塾に通う人にしか得られない、特別な経験です。
ぜひ、本気で自分の将来に向き合っている受験生の姿を、この冬、目に焼き付けてみてください。横で同じように自習してみて、その空気感を味わってみてください。
きっと、来年、再来年、あなたも同じように頑張ろう、と思えるはずです。
中3生、高3生のみなさん。あなたの底力を、見せてやってください。
ラストスパート、応援しています。