いわゆる「勉強ができない」と言われた子たちが、成績を大幅に上げていわゆる「上位校」と言われる高校に進学していく姿を今まで沢山見てきた。
そういう子たちに出会って、改めて「この仕事についてよかった」と感じる瞬間というのは、その生徒達が高校に合格した瞬間ではない。
一番最初に出会った彼ら彼女らと、志望校に無事合格して塾から巣立っていく彼ら彼女らの表情の違いを感じる瞬間だ。
人は自信がでてくると表情が明らかに豊かになる。笑顔が素敵になる。これは否定しようがないくらい多くの人が同感されることだろう。
自信のつけ方は、勉強がきっかけでなくても構わない、と私は思っている。スポーツでも音楽でも将棋でも何でもいい。
フィギュアスケートの羽生選手とか紀平選手とかを見ていると、満足な演技の終えた瞬間の自信に満ちた表情には人を惹きつけるものがあることを感じる。いうまでもなく、その自信を身に着けるに至るまでの努力と苦闘たるや想像を絶するものがあったはずだが。
勉強でも同じように自信に満ちた喜びを得ることができる。
映画「ビリギャル」が私は好きだ。
ストーリーとして面白いのではなく、塾講師としてあまりにも共感できるシーンが多いからなのだろう。
私の記憶に残っているシーンの一つに、主人公の「さやか」(有村架純)がお母さん(吉田羊)と慶應大学の三田キャンパスに見学に行くシーンがある。学食でお母さんとカレーライスを食べているとき、お母さんはふと慶應大の学生達を見て言うのだ。
「ここにいる人たち、みんな自信に満ちてる。ここで勉強できたら、人生変わるよね。」
『すごいこと言ってるなこのお母さんは…』と思った。
勉強をする意味、成績を伸ばす意味、いい学校に入る意味ってそこだ、と私はつくづく感じている。
自分ができるようになってきた実感がわくと、自信がつく。自分も周りの人も自信を持っている中で生活していると、いい循環が生まれてくる。新しい自信に結びつくなにかを始めるきっかけも起こる。人生って変わる。
「逆転合格」を遂げて、素敵な笑顔で塾を巣立っていった子たちに、「できるようになる秘訣」を聞くと、必ずいつも同じ答えが返ってくる。
「小さな自信を増やすこと」。
これもまた、ビリギャルの映画並みにすごい名言だと思っている。
「小さなことで、なにかできるようになると、『やった!』って思う。また、今度はもう少し大きななにかにチャレンジしてできたら『自分はできる』と思える。その繰り返しでここまで来た。」
オール3未満からスタートして学年上位クラスまで成績を押し上げた子たちのセリフには重みがある。
その通りだ。小さいことにチャレンジし続けて、成功する経験を積み重ねることが、唯一の自信のつけ方なのだろう。
そんな思いで、今回の「定期試験対策授業」無料招待を始めた。
10年後、20年後に振り返った時、「今の自分があるのは、あの時頑張り始めたからなんだ」と思ってもらえる瞬間を、来月の期末テストで作りたい。そんな子が、全国に数人だけでも生まれたらどんなにか素敵だろう。そう思う。
6月29日(月)からスタートなので、6月27日(土)を締め切りとしたい。既報の通り、先着6名までとなる。
詳しくは前回のブログ「定期試験対策授業無料ご招待のお知らせ」を参照されたい。
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最終更新:2022年6月26日