高校受験

2021年度の入試は決してなくならない。-有事の中での受験生活をどう過ごすか

予想はしていたが、ここ半月ほどで状況はずいぶんと深刻になってきた。

実質2月29日(土)から始まった「長めの春休み」は、わずかな登校日を挟んで5月6日GW最終日までの「超大型連休」になった。そして、非常に楽観的な見方を持ってしても「5月7日から通常通り学校が再開される」と考えている人はもはや首都圏にほとんどいないだろう。

実際のところ、都内の大学の多くは9月上旬までZOOMを使って授業を行う決定をしている。そして(大学生にしては)短い3週間ほどの夏休みをとって、「10月からキャンパスでの通常授業を再開する」という予定だ。

最終的に、小中高の学校がどこまで休校を続けることになるかは全くわからないが、今の学齢期の子供たちが、歴史に残るほどの「超長期休校」を経験することは間違いなさそうだ。

さて、入試はどうなるのだろうか?

全くの私感であるが、私は次年度(2021年)の入試は絶対になくならない、と確信している

実際、今までも入試はなくならなかったからだ。入試制度が異なる(緩かった)第二次世界大戦中の入試は比較しようがないが、近年で言うならば、1995年の阪神淡路大震災や2011年の東日本大震災の年の入試を挙げることができるだろう。95年の阪神大震災は大学センター入試の翌々日、11年の東日本大震災は東大・京大の前期日程発表日翌日かつ国立後期日程の前日に発生した。

95年の京阪神圏での入試は、校舎の損壊や、学校関係者の罹災(死者も出ている)、さらには交通網の寸断が発生した中、高校入試や多くの大学入試が(日程の調整等は出たものの)ほぼ行われた、と聞いている(もっとも、物理的に受験できない人のために、救済処置として特別入試が別日に実施された)。インターネットもない時代に、この実施がどれほど大変なものだったか想像に難くない。

11年の東日本大震災では、地元東北大学をはじめ、翌日に控えていた個別試験こそ中止になったが、実質的にはセンター入試の得点を基準にして後期日程は多くの学校で「実施」という形をとった。

入試、というものは余程のことがあってもなくなったりはしないのだ。日程や開催方法に調整が加えられて通常とは違った形の入試になることはあるかもしれない。でも、入試そのものがなくなって「今年は無試験で全員が第一志望に合格します」とか、「今年は入試がないので、全員浪人になります」ということは絶対にあり得ない

 

だからこそ、すべての受験生にしっかり伝えておきたい

学校が休みだろうと、通っている塾の授業がなくなろうと、

今は全力で受験勉強に打ち込むべき時だ、と。

 

私は、このまま数カ月学校の休校が続くときに、来年の入試はとんでもない格差が生じるのではないかと予想している。

今、学校が休校になっているこの時期も、勉強に励んでいる受験学年の生徒は大勢いるだろう。多くの塾や予備校はすでに校舎での対面式授業は中止している状況ではあるが、授業を映像配信したりして勉強を継続させているケースが多い。そうしたツールを最大限活用している受験生、あるいは通信添削を利用したりして確実に学力を上げてきている受験生は沢山いるはずだ。

一方、「勉強しなきゃな」とは思いつつも、自らでモチベーションを維持することに困難を覚えている受験生も相当数いるだろう。良くないとはわかってはいても、昼頃までダラダラとベットに横になり、朝昼兼の食事を取りながらコロナウイルスの不安を煽るワイドショーをボケーっと眺め、少しの勉強と、ちょっとした運動をしたら、あとはスマホを何時間もいじって、オンラインゲームをしているうちに深夜になる。そして翌日も早起きはできない。典型的な「春休みのルーティーン」を1カ月以上続けていたりする。

自分だって頑張ろうとは思っているんだけど…」

学校が通常通りあれば…」

塾が通常通り毎日開いていれば…」

「部活動とかもあって、流れのいい毎日が続いていれば…」

言い訳はたくさん見つかる。

そしてふとテレビを見ていると、なんでもかんでも自粛するように要請する映像が流れている。

「今は花見とかやっている場合じゃない」。

「繁華街には行かないでください」。

「仕事もテレワークにしてください」…。

なんとなく、

今は非常事態だから、なにかを始めるときじゃないな

というマインドになってくる。そして

自分も落ち着いたら受験勉強をしっかりやろう

と、「世の中の風潮」に合わせているかのようなそぶりで、その日のダラダラが正当化されてはいないだろうか。

 

でもね、受験生のみなさん。はっきり言おう。

やるっきゃないよ

今すぐ

全速力

だって、今この瞬間も遮二無二勉強している受験生は確かに日本中に沢山いるわけだから。

あなたは来春、その人たちと同じ受験会場で戦うんです。

勝てますか

多分、無理だと思いますあなたがとてつもなく優秀でないかぎり

自粛すべきなのは、外で無防備に遊んだり、人込みの中に行ったりすることです。

受験勉強ではありません

ついでに言うと、受験生は家でゴロゴロ過ごすのを「自粛」するときです

もし、塾に通っている人であるなら、今塾が提供しているツール(映像授業とか)を最大限使って勉強に打ち込んでみよう。それで、もしモチベーションを含め壁にぶち当たるのなら、通っている塾の先生に相談してみるといい。このコロナウイルスの影響で塾は休校になっている場合が多いけれど、基本的に塾は先生たちのうちだれかが常駐しているか、連絡手段を保てるように手配しているはず。その先生に気持ちをぶつけてみればいい相談相手にならなかったり、その担当の先生と連絡が取れないなら、そんな塾はやめたほうがいい

しっかりした先生たちなら、今のように気持ちを維持することが難しい状況を理解してくれるし、真正面から向き合って一緒に考えてくれるはず。

塾や教師の真価ってのは、今のような有事の時に絶対現れるものだ、と私は思っています。

 

 

ちなみに、大森山王学院では、ZOOMでオンラインの対面式授業を行っています。ZOOMで、勉強の指導も、進路相談も、モチベーション維持の悩み相談も全部引き受けます

今の状況を打破したい」と思う人はぜひ躊躇せずに連絡してみてください。

通常は大田区・品川区の生徒さんがメインですが、今回は東京エリアすべてからご希望なら他県も含めて日本全国から)受付可能です。←ちなみに遠方の方で、今回ZOOMで「通塾」を始める人は、このコロナ渦が治まった後も受験が終わるまでは責任をもってサポートしますので安心してください。

RELATED POST