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四谷大塚の合不合判定テスト・算数の問題を振り返る/重要ポイントはココ②

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「逆転合格専門塾」大森山王学院です!
こんにちは、学院長の保科です。

まず、前回の記事に反響をいただき、ありがとうございます。

正直ちょっと驚きましたが、それだけ合不合判定テストの直しをしなければ、という高い意識をお持ちの方が多かった、ということなのでしょうから、算数の先生としては嬉しい限りです。

早速ですが

第二回:差がついたであろう問題

2️⃣(6)一行問題

4️⃣(1)(2)数の性質

5️⃣(2)回転体の表面積

6️⃣応用小問。(1)N進法と、(2)平均算

についてコメントしますね。

差がついたであろう問題、とはどんな問題なのか?

これは二種類考えられます。

一つ目は文字通り、中くらいの難易度(基礎を備えた上に、ある程度の応用力がないと解けない。正答率は40~50%)、

二つ目に引っ掛けや工夫があって間違えやすい(緊張していたり、注意力不足だとミスしてしまう)

というもの。

お子さんがどちらが原因で取れなかったのか、は重要です。しっかり、見てあげてくださいね。

さて、解説行きます。

2️⃣(6)。一行問題でもこれだけはちょっと正答率が下がるはずです。

各段ごとの個数を考えると1+3+5+・・・で三角数、となります。
このように立体で書かれている図でも、

「規則性の問題かな?」

と思った時には各パートを1段目、2段目・・・と分解して書き出した方が良いと思います。

立方体を斜めに切ったときの切られる図形の数、などもこのパターンに入ります。

一手間かけても、確実に正解を取りましょう!

4️⃣数の性質、ですね。

今回の数の性質ですが、「あまり」が関係する問題は4種類あります。

その中で最も面倒なパターンでした。とは言え、「割る数の最小公倍数ごとに周期ができる」というのは同じですから、あてはまる数の最も小さい物だけをサッと求めることが必勝攻略法でしたね。

5️⃣(2)回転体の表面積。

体積は「落としてはいけない問題」ですが、表面積は違います。

15~20%は正答率が違ってくるのではないでしょうか。

表面積は、

「丁寧に展開図を描くこと」

「×3,14の計算は最後にすること」

という、本当に基本中の基本を守ることが大事です。

それと、「上から見ても下から見ても底面積は同じ」パターンですから、実はそれほど難しいわけではないのです。

ミスしてしまった生徒さんは、今一度ゆっくり時間をかけて解きなおすことをお勧めしますよ。

最後に6️⃣、応用小問集合です。上位校を狙う生徒さんは、ここをしっかり取れるかどうかが夏と今後を占う大きなポイントになりますから、絶対ほっておかないこと。

(1)、この問題、N進法です。

これに気づけなかった生徒さんがある程度いたと思われますね。

「気付かなくても場合分けで片付けられますが、時間がかかってしまうと思います」

とは、今回お話しできた先生のお一人のコメントですが、僕もまさしくその通りだと感じました。

ちなみに、「2020」という数字に目が行ってしまうと、妙な規則性か?なんだルールは?と迷ってしまったかもしれません。

今年は2020年、来年は2021年ですが、このようなその年の数字を使った問題は非常によく出るので(特に麻布中学校、駒場東邦中学校などは有名ですね)、様々な年度、パターンの問題に慣れておいてほしいと思います。

(2)平均算の応用、数が三つのものです。

平均の問題は、表で考えたり、面積図で考えたり、てんびん図(てこ図)で考えたりと、色々な解き方があります。先生によっても、教え方はばらばらでしょうね。ただ、この問題の場合は、面積図で考えた方が楽なのではないか、と思います。

 

さて、前回も書きましたが、腕っこき(この言葉も古くなりましたね)の算数専門家の先生の方々とお話しできて思ったこと。

「四谷大塚(と系列塾)の子、有利じゃないか?」

今回、コロナウイルスの関係もあって、初めて合不合判定テストを受けた生徒さんは少なくないと思います。

その中で、四谷大塚、早稲田アカデミー、市進学院、栄光ゼミナール、大森山王学院の近くの塾ではアイエルエスさんなど、予習シリーズを使っていて、普段のテストでこの形式に慣れている生徒さんと、日能研やサピックス、大森山王学院の近くの塾では創研学院さんなど、そうではない塾さんの生徒さんとでは差がついたかもしれないな、と感じました。

理由を簡潔に述べますと、

「N進法などの予習シリーズで複数回学習する問題、予習シリーズとかなり似た形式の問題が多く出題されている」

ということです。

とは言え、見慣れない問題で戸惑ってしまい、目標としていた点数が取れなかったとしても、悲しむことはありませんよ。

四谷大塚系列のお子さんが「サピックスオープン」や「日能研センター模試」を受ければ、逆の事態が起こる可能性は高いです。

では、本番の入試に向けての準備に模試はどう関わるのが賢明と言えるのでしょうか?

これについてと、実際に各問題の正答率が発表されてから、僕なりにもう一度整理して記事を書くつもりですので、お楽しみに。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました!!

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