学院長と山口講師の対談

高校受験のプロに聞く-2021年度都立高校入試の出題範囲変更について シリーズ③「今年の受験を成功させるキーワードは『コンパクト化』‐後半‐」

ところで、社会のことを話していたのでついでにお聞きしますが、理社の変更範囲についてはどう勉強したらいいですか?

まず理社は、都立自校作成校も都立共通問題校も同じ問題です。そして私立は3科入試だから関係ありません。そういう点ではシンプルです。英数と違って、基本的に未修範囲はバサっと切ることができる。かつての指導要領だったころ、理科の天体分野で「金星の満ち欠け」とか、力学の「合力・分力」の範囲を習わなかった時期が10年位ありましたよね。あのときは、その単元を丸ごと除いていた。今回は「力学的エネルギー」の範囲を丸ごと、「太陽系と恒星」の範囲も丸ごと除けばいいでしょう。

高校に入学した後のことを考えて、理科・社会もこの時期に塾では教えたほうが良い」という意見も、いろいろな塾の先生方からは聞かれますが…。

英数ならともかく、理科・社会なんて高校以降は文理選択でバラバラになるでしょう(笑)。本当に理科の道に進みたければ、高校入学してから物理なり地学なり頑張って覚えればいいんじゃないですか

理社は未修範囲を覚えないほうがコンパクトな学習でよい、ということでしょうか?

普通の塾の先生はそれでいいんじゃないでしょうか。

どういうことです?

私は社会を専門科目としているので、社会に限っては「国民の生活と政府の役割」の部分も「私たちと国際社会の諸問題」の範囲も教えます。前者は公民の「地方自治」の部分と繋がっており、後者は世界地理の範囲と繋がっているのでセットで教えたほうが理解しやすい、という認識があるからです。まぁ、せいぜいプラス2時間あれば教えられますよ。ただ、これは私が社会を専門としているので、そういう考え方をしてるだけです。別の科目の担当の先生が上記の範囲を2時間でまとめようとしたって多分グチャグチャになるだろうし、逆に、理科も同じように効率的な学習があるかもしれないですけど、私は理科の専門ではないので、そこはあえて冒険はしません

なるほど。今年の入試内容変更という問題を乗り切る方法は一つとは限らない、ということですね。

その通りだと思います。塾の先生の多くは「受験のプロ」でいらっしゃる。各塾がそれぞれの講師の叡智を結集して臨んだら、すべてが正解だと思います。 ただし、キーワードは「コンパクト化」だと思いますよ。残された時間が限られてますからね。 今、すでにどこかの塾に通っておられる中3生の方や保護者の方は、自分の通っている塾の先生に対して、今回の入試の変更点に対してどんな対策をするのか聞いてみるといいと思いますよ。どんなアプローチであろうと、ドヤ顔で「こうやって対策していくから大丈夫だよ」と言われたら、その塾についていけばいい
そうじゃなかったら…。
まぁ、その時はどうするかご自身で考えてください(笑)

また~、そんなこと言って…(笑)

そういう時は、ぜひ一度、僕たちにご相談ください。
遠方の方でも、いつでもお気軽に乗りますよ。

はい、うちの学院長が相談にのります(汗)。
で、どこか他の塾を探すお手伝いをします(笑)

まぁこれは、これから通塾を開始される方にもアドバイスですかね。その塾がいいかどうかは、塾の先生のビジョンを聞いてみるとよくわかる。そして、「この塾についていきたい」、「この塾なら任せられる」と思う塾に通うこと。これが大切だと思います。

山口先生。前回、今回と長い時間をとってくださってありがとうございました。