高校受験

自分で点数を追いかける中学生にする。ー「自立型個別」指導の利点。

大田区大森の進学塾、大森山王学院の山口です。

今年度の受験が終了し、中1・中2生の学年末試験も無事終わりました。

夜になると、受験が終わった中3生たちが、ご家族の方と共にあいさつに来てくれたりします。生徒本人はもちろんですが、私自身も「ホッと」する瞬間だったりします。

「無事終わってよかったねぇ」と。

受験勉強をスタートさせた頃は、「無事やり切れるかな…」と不安になる子たちばかりでしたが、みんな合格できてよかったです。

 

振り返ってみると、3年連続で在籍するすべての受験生が第一志望校に合格しました。

ただ、「合格」以上に誇らしいのは、大森山王学院で高校受験をした歴代の生徒たち全員が、「自ら、合格を追いかけて戦った」経験を持っていることです。

誰一人として、「やらされている」感がありませんでした。

そして、全員が「言われたことだけをやるだけの受験生」ではなく、「自分で点数を追いかける受験生」でした。

これは本当に「見事」だと思います。

どんなに頑張っている受験生たちでも、15歳の高校受験生では、まだまだ「手とり足とり」教えないと受験勉強を行えない子が結構いたりします

このプリントをやって、問題集を何ページすすめて、次回までの宿題は…。

もちろん、最初はだれでも「やり方」を教えてもらう必要があります。中1・中2生のスタート時は特に「勉強の進め方」を自分の体で覚える必要があります。

とはいえ、うちの塾の受験生たちは、入試直前になると、私が「あーだ、こーだ」言わなくても、自分たちで家庭学習を行うようになっています。

毎週末授業が終わるころには、自分達で「入試までに必要なこと」や「今の自分の弱点」を割り出してやるべきことを決めているからです。

金曜日になると、

先生、理科の●●の単元のプリントを解説付きで印刷してください。家で週末覚えてくるので

英語の長文トレーニングをするので、平成●●年から平成●●年の◆◆高校の過去問を用意してください

生徒たちこんな感じです。

そして週明け、各自が行った勉強の結果や、今感じている懸念点(この単元がよくわからない等)を私に伝えます。

一見、野放しにしているようにみえますが、これが私が描いていた理想の受験生の姿です。(いうまでもなく、結果も伴っています)

 

うちの塾は、自立型個別(集団個別とも言う)の指導をしています。

生徒数人を、講師(私)一人が同時に指導する、という形態の授業です。

一つの空間に、いろいろな学年がおり、科目も、やっている内容・進度もバラバラです。

一度にどうやって指導するんだ?と思う方もおられるでしょうが、

最初に要点を30秒、1分くらいかけて教え生徒たちがその知識に基づき問題を解き、少しずつ採点しながら、直し・直し理解を深めていく、という進め方です。

それを5~6人が交互に教わりながら進めていきます。

自立型個別指導は、教わる時間が少ないので理解ができない。」

自立型個別指導は、ただの自習みたいだ。」

そんな意見を時々耳にします。

さて、どうでしょう。

私は他塾で、いわゆる講義形式の「集団授業」や、マンツーマンの「個別指導」、映像による授業、などの指導も経験してきました。

それぞれにいいところがあり、私も時にそれを採用しています。(春期講習や夏期講習などは講義形式の授業で行なっています。また、今春より家庭学習用に「映像授業」も導入する予定です)

ただ、もっとも生徒たちの学力を伸ばすのは「自立型個別」であると確信しています。もう、圧倒的にこのやり方が強いです。最強です(強調)。

勉強って、結局のところ「自分で納得する瞬間」が一番覚えます。自分で問題を解いて、「あーこう解くんだ」と理解した瞬間です。

この時間をもっとも沢山作ることができるのが「自立型個別」です。自分で解いていく時間が最も長いからです。

加えて、教師が最初に30秒・1分で概略を説明するのですが、これが定着すると、「短い時間で要点を把握する力」が強くなっていきます。ようは「集中する」力です。これって、15歳前後の子供たちに最も必要な力かと思います。

講義形式の集団授業というのは、教えている側(教師)は「いっぱい教えた」気になるし、教えられている側(生徒)も「いっぱい教わった」気になるんですが、実際のところ「理解度」はバラバラで、身になっていないことが多いんです。(いうまでもなく、集団授業には、みんなでやる緊張感、という利点もあります。解いている途中で「わからないー!」なんて叫ぶわけにもいきませんから)

自立型個別(集団個別)は、集団授業と同じ「緊張感」もあります。まずは最初に教わったキーポイントを使ってどうやって解くかを、それぞれの生徒が全力で考えないといけません。

マンツーマン個別の場合、(生徒と先生との距離感が近いために)おおむね生徒に緊張感が抜けてきて、わからない問題をすぐに質問する、というクセがつき始めます。

質問をすることは良いことですが、「すぐに質問をしていい」環境は時に罠となります。考える力を養成するのはすごく大切です。

自立型個別(集団個別)は、やはり周りに他の生徒がいます。同時進行している緊張感がある。(同学年がいれば、負けたくないというプライドもあるでしょう。いいことです)

結果として、「考える力」が強くなっていきます。

自立型個別で勉強を進めていくと、「わずかな情報をしっかりとつかみ、要点を把握し、自分で考えて行動し、自ら勉強面で動いていく」受験生になっていきます。これは、受験直前期になったときに、強い武器になります。

なにより、大学受験をするときに、こういう力がすでに備わっている人って、本当に強いです。

勉強量は沢山してこなしています。先生に言われた課題は全部やりました。でも、偏差値がうまく上がらないです

という大学受験生って毎年必ず一定数いますが、単純に上述の力が欠如している(小中学生の間に作ってこなかった)ことが原因です。

中学受験や高校受験では、先生から言われたことだけをすべてこなせば、受かったりもするものです。大手塾ではテクニックや分量を最優先して高校受験に挑むことが見受けられます。高校受験それだけを見るならば、それでも合格は取れるかもしれないからです。

もちろん、私も「分量」は絶対だと思いますし、塾講師それぞれには「テクニック」というものが存在すると思っています(私も、通っている生徒だけにそれを教えています)。

でも、自ら「合格」や「点数」を追いかける15歳であってほしい、とも私は思います。自分で「どうしたら点数をもっと上げられるだろう?」「どうやったら合格まで届くだろう?」と全力で考えてほしいのです。

そういう経験を中学生の時にしてくれたら、将来絶対に役立ちます

あのときの受験勉強は、無駄じゃなかったな。」

そう思える大人を一人でも増やすのが私の目標です。

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大森山王学院では、「今の自分を本気で変えたい」と思っている中学生の皆さんのお越しをお待ちしています。現状の学力は問いません。親御さんではなく、ご本人に「今よりも勉強ができるようになりたい」という意思があること。それが唯一の入塾条件です。受験指導経験豊富なプロ講師が、受験までの走路を的確にサポートします。

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大森山王学院 中学部主任 山口 拓郎

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