大田区大森の進学塾、大森山王学院の山口です。
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中3生の受験が始まっています。
先週水曜日は、私立高校単願推薦入試。すでに合格発表日を迎えました。(当学院からも1名合格が出ています。)
26日(日)と27日(月)は都立推薦入試。合格発表は31日(金)です。
2月の私立一般入試と都立一般入試まで、あっという間に時間が過ぎていくことでしょう。
とにかくここまで来たら、みんな悔いのないように入試に臨んでほしいと思います。一番大切なのは、合格でも最高点でもなく、健康と安全です。入試当日に、無事に入試を迎えられることが最高の受験だと思います。
さて、去る12月~1月にかけての冬期講習が無事終了しました。中3生の受験特訓にあたる冬期講習もありましたが、中1・中2生を対象とした「国語」の授業も盛況でした。
以前のブログでも書いたとおり、大森山王学院中学部の国語は、全国でも類を見ないような個性的な授業を展開しています。
(2024夏)
ニュース映像などを見て、世の中の出来事(大人の意見や言葉)を聞いて、理解する力。
(2024夏)
それを、自分なりに消化して、要約する力。文章に表す力。
学校の定期テストも、高校入試も、大学入試も、「国語のテスト」とは、その力が十分にあるかどうかを試すものだと思います。
この冬も、同様の「国語」力を磨く授業が展開されました。
(2024冬)
今回は、夏に比べて「社会」的な知識を必要とするテーマを多く扱いました。
イスラエルとパレスチナの問題。
2025年問題。
貧困と格差の問題。
「団塊の世代」・「後期高齢者」・「国民健康保険」・「所得税」・「介護保険」…。
なんとなく聞いたことがあるけれど、今まで理解できていなかった言葉がたくさんあったと思います。
「領土問題」、「共和党・民主党」、「民主主義・共産主義」、「右派・左派」…。
TikTokやユーチューブのお笑い番組だけでは触れない世界って、沢山あります。
「社会」を勉強すると、キレイごとだけではない世の中の現状をどんどん吸収することになります。
それは、この後の学校で習う「社会科」を勉強するときに役立ちます。中3レベルの公民では、「後期高齢者」や「累進課税」などの言葉は必須事項です。「右派・左派、なんて難しい概念を中学生に教えるなんて…」と思われる方もいるでしょうが、このあたりの言葉の意味を知らないと、高1の「歴史総合」や「地理B」あたりで教科書読んでいて「ポカーン」となります。
同時に、「国語」の文章を解くときにも役立ちます。高校入試レベル(中3、15歳が読むべき文章)では、こういった知識があることが前提で論説文などが出題されるからです。(近い将来、「103万円の壁」などの言葉が論説文の中に出てくるでしょう。「103万の壁とは…」なんて事前に説明してくれる文章はないはずです)
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生徒たちは、知らない言葉や難しい概念が映像で出てきても、なんとか汲み取ろうとして聞いていました。
一度10分程度の映像を見終わったときに、「もう一度最初から見たい人いますか?」と聞くと、ほぼ全員が手を挙げていました。普段、こうしたテーマを取り入れている人でなければ、ニュース映像を10分見ただけでは理解しきれないのは当然です。
でも、「もう一回映像を見直して、何を言ってるのか何とか理解しよう」とする訓練、これこそが、国語の文章を読んで理解する力になります。
結局のところ、年々下がってきている10代の国語力の低下、というのは人の意見や感情を汲み取る力の欠如だと思います。
もちろん、相手の表情や声色を読み取って機敏に動ける、いわゆる「空気の読める」10代は、今でも沢山います。(残念ながらそれすらも減ってきているような印象ですが…)
でも、文章で、それを書いた人の意見や、感情を拾い上げる力はほとんどの若者が極端に落ちてきています。
私がやっているこの「国語」は、その中間を狙っています。
表情や声色では「思いを汲み上げられる」、文章では「汲み上げられない」。
じゃあ、映像で風景や話し手の表情も含めて、なんとか意見を汲み上げてみよう、と。
この力が強くなっていくとき、生徒たちの「国語」や「社会」の学力が上がってくると同時に、ひいては「理科」や「数学」や「英語」の学力にも波及していくと信じています。
さて、この国語の授業での成果をさらに効果的に出すために、中学部ではこの冬から新たな取り組みをしています。
それは、次回のブログで。
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大森山王学院 中学部主任 山口 拓郎
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