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「逆転合格専門塾」大森山王学院です!
こんにちは、学院長の保科です。
この記事は、塾の夏期講習で、受験生は何をするべきなのかー5年生編②ーの続きで、三回にわたるシリーズの完結編です。
前回までで、
夏は、「割合」「速さ」の二単元が、勝負のカギ
キーワードは「数の感覚」そして「線分図」
というお話をしました。最終回の今回は、「速さ」についての、詳しい説明です。
「速さ」はなぜ重要な単元と言えるのか?
「割合」は受験算数のすべての単元のベース。
では「速さ」は?と言えば、それこそ必ずすべての学校で出題されると断言してもよいほどの超頻出単元です。
しかしながら、
「え、速さ?苦手」
「意味が分からない」
などというお子さんもたくさんいますよね。
どうしてなのかと言えば、大きく分けて二つあります。
①現実の話だけれど、小学生には感覚がつかみにくい
私たち大人と小学生とでは、生活で使う数はかなり違うことにお気づきでしょうか。
長さ一つとっても、彼らが扱う長さは「cm」が多く、次に「m」です。
しかし私たちは、まず「㎞」を使うはずです。
これは移動範囲が決定的に違うからですね。
ですから、小学生は
「あなたの家から小学校まで何分かかりますか?」
という質問にはだいたい即答できても、
「あなたの家から小学校までの距離は何㎞ですか?」
と聞かれても、まず答えられないのです。
逆に言えば、
「現実の距離をイメージさせることを、徹底的に繰り返す」
「次に、その距離にかかる時間がどれくらいか、知る」
これだけで、かなり苦手意識は改善されます。
夏期講習の間、ぜひ親子で色々調べてみてください。
この時は、社会科地図で物差しを使ってもよいのですが、それほど時間もないので、「グーグルマップ」などの地図アプリや、「乗り換え案内」などの目的地までのルートを検索するアプリを使うことをお勧めします。
まずは、通っている小学校までの距離。
そして塾までの距離。
次に、最寄り駅までの距離。
そして、第一希望の学校までの距離。
あとは、都庁(県庁)までとか、東京スカイツリー、羽田空港、ディズニーランドなど、有名なランドマークまでの距離も面白いですよ。
親子で予想しあうのが盛り上がります。小さなお菓子くらいを賞品にしてもいいですね!
毎日繰り返せば、夏の終わりには距離の感覚がかなり身についているはずです。
②単位換算が面倒くさい
どちらかと言えば、こちらの方が大きな問題かもしれません。
だいたい、時速36キロと言われたらまだしも、分速600mとか、秒速10mと言われても、私たちだってピンときません。
ましてや、上にも書きましたが、感覚が備わっていない小学生ならなおさらです。
ここを突破するのに大事な点は、二つ。
一つ目は、先に「㎞⇔m」だけ完璧にしてしまうこと。
まあ、1000倍するか、1000で割るかだけですので、ここは頑張りましょう。
教材としては、小5用の学校ワークが有効です。一日5問もやれば十分。ひたすら繰り返しましょう。
そして、二つ目は横に並べて書くことです。
つまり 時速○○㎞⇔分速□□m⇔秒速△△m
これを速さの問題を考える時には必ず紙に書く。
そして最後に、一発変換式を覚えましょう。
といってもそんな難しくないです。
時速○○㎞→秒速△△mは、3,6でわる。
秒速△△m→時速○○㎞は、3,6をかける。
ここまでの小技(本当に小技です)を確実にするだけで、かなり高い確率で速さの問題にかかる時間は減り、正答率は上げられるはずです。
最後に少し付け加えますと、「速さ」は5年生の後半になるとさらに難しくなります。
「比」と、「進行グラフ(ダイヤグラム)」というものが出てくるからです。
でも、その時に
ここまでで書いたことがきちんとできている生徒さんは大丈夫
です。
このことについてお話しするのは時期としては冬期講習前になると思いますが、難しく考えすぎないでくださいね。
保護者さんが焦ると、そのままお子さんに伝播します。
今は、伸びた部分をしっかりほめてあげてください。
なお、どうしても困ったときには、問い合わせフォームからご相談ください。
(大森山王学院の問い合わせフォームは入塾のためのものだけではありません)
それでは、よい夏になりますように、お祈りしております。
明日も暑くなりすぎないといいですね~。