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「逆転合格専門塾」大森山王学院です!
こんにちは、学院長の保科です。
今日は保護者の方から受けた質問について触れますが、ほぼ同じテーマで以前別塾の先生と話し合ったことがあるので、それも併記したいと思います。
中学受験は、どんどん新しい形式の入試が増えていますね。
その中には、いわゆる「筆記試験」とは違い、「思考力入試」などという名称で、深く考える能力を要求するものもあります。プレゼンめいたものをさせる学校さんもありますよね。
そういう傾向があると、当然のこととして、
「うちの子はちゃんと思考力が身についているのかしら?」
と不安になってしまうお母様が生まれます。
結論から先に言えば、思考力はあわてて鍛えるものではなく、幼い時から色々な経験で徐々に磨かれて育つもの。それほど心配するものではありません。
ですから、塾や家庭教師の指導、特に算数で、
『思考力を鍛えることが必要なので、時間無制限に解かせます』
と言い出したら、これはちょっと警戒が必要です。
確かに、問題の文をよく読むこと、何を聞かれているかを意識すること、答え方を選択すること、全て「思考力」が働く部分でもあります。
ですが、それは4年生5年生で初めてその単元を学ぶ時にじっくり時間をかけて考えさせる、という意味であって、6年になった今の時期や秋以降、過去問演習に入るべき時期にそれをしていたら、間に合わなくなります。
ましてや、長時間考えて思考力を鍛えた先に試験で役立つ「ひらめき」がある、などというのはもはや暴論です。毎回毎回素晴らしいひらめきを見せる子も確かにいますが、それはもう本当に最上位層のごくわずか、全体で言えば1%未満の存在です。
やはり、「ひらめく力」を持っているのは大きな武器になりえますが、合格するために必須の武器でも何でもない、と言えます。
もちろん、最上位校の中には、試験時間の中でかなり高速の思考を要求している所もあります。しかし、それはきちんとした「解く力」を錬成したうえで、過去問演習を念入りに行うことでほぼ対策できます。
「お子さんは考える力が足りない。先生の助けを借りずに長時間自分で考えなければ文章題は解けない」
「何時間かけてでも思考力を鍛えなければ、算数で合格点は絶対に取れない」
こんなことを口にする指導者は危険です。ご注意ください。