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「逆転合格専門塾」大森山王学院です!
こんばんは、学院長の保科です。
この記事は、中学受験に興味や意欲はあるけれど、よくわからない、という方に向けての続き記事です。
隔週定期連載、「中学受験のその前に」。
「ご家庭でできることは何か」第二回です。
子供を「愛する」。
ごく当たり前のようでいて、
実はとっても難しいこと。
なぜなら、絶対の正解はないから。
僕も、
「こうすれば絶対にうまくいきます」
「このルールを守れば親子喧嘩は起こりません」
などといった根拠のない断言はしませんし、できません。
むしろそんなことを言っている人がいたら怪しいです(キャッチコピー的に使うのは仕方ないとしても、です)。
しかし、過去の様々な受験生のご家庭とかかわってきた経験から、
具体的な方策をいくつかお教えしたいと思います。
①よく聞く
愛する、というと何かの動作や行動を子供にするのか、と思われがちですが、実は大事なことの筆頭はこれだと考えています。
お子さんが何かを話しかけてきたとき、忙しい時もあるでしょう。大概疲れている時にかぎって子供は寄ってきたりしますよね。
しかし、それでも寄って来るのは、親を頼りにしているからなのです。
そのサインを受け止めてあげてください。
大事なことは、「話を遮らないこと」「即座に否定しないこと」「規則で考えないこと」です。
頻繫に話を遮ると、お子さんは急いで要件を言おうとするので、伝わりづらい話になりやすくなり、親子ともイライラしてしまう危険性が高くなります。
即座に否定されることが繰り返されると、親に受け入れられそうなことしか言わなくなり、目の届かないところでしたいこと、好きなことをこっそりやるようになります。
規則で「それはダメ」が続くと、抜け穴を探そうとするようになります。こずるい賢さを育ててしまうのは、決して賢明とは言えないでしょう。
②できるだけ方針、指針を示す。解答を押し付けない
お子さんがどうするべきか悩んでいるときに、ついついやりすぎてしまうと反省しておられる親御さんは少なくありません。
大体共通しているのが、
「正しい方向へ導いてあげようとして、親の意見を押し付けて反発された」
というものです。
単純な二択ではなく、色々な選択肢からどれを選べばいいのか、どうすればいいのか悩んでいるときは「お子さんにとって成長する良い機会が来た!」ととらえるべきです。
大事なことは、一緒に考え、選択肢を(できれば先に)お子さんに考え出すチャンスを与えてそれを辛抱強く待つこと。いくつか出たならば、それをまとめてあげて(紙に書き出してもよいですね)、時間に余裕があるならば、一人で考慮する時間を作ってあげること。
これによって、「親は真剣に一緒に考えてくれる」という信頼を築いていくことができます。
③親の意見は短く、簡潔に
「お母さん(お父さん)は、どう思う?」
と聞いてくるようになったら、かなり良好な関係であると言って良いでしょう。
ただ、これはチャンスであると同時に、ピンチです。
長くだらだらしゃべってしまうと、お子さんの中ではどんどん「それじゃないんだよなー、違うんだよなー」という思いが膨れ上がっていく危険性が高い。
親子とはいえ、他人でもあるし、相手はまだ成長中です。
ですから、意見を求められた時には、短く、簡潔に伝え、そこで話を切り上げましょう。
短く、簡潔に、です。大事なことなので二回言いました。
この方が、お子さんは後で(特にお風呂やトイレ、ベッドの中など一人きりになったときに)親の言ったことを思い起こし、反芻しやすいのです。
結果、理解されやすくなります。
美味しいけれども噛むのにあごが疲れるぶ厚いステーキより、ごく一般的な味だけれど口の中であっさりほぐれる鉄火巻き。
そんな感じです(僕はステーキも大好物ですが)。
以上、3つの大きなポイントをお教えしました。
繰り返しますが絶対的なものではありません。各ご家庭により事情も少しずつ違うはずです。
それでも、今までに家族仲が良好なまま、大きな嵐もそれほどなく中学受験をクリアされたご家庭に比較的共通する要素に学ぶことは、これから受験を迎えられる皆さんにとってきっと有効だと信じます。
次回また、お役に立ちそうなアドバイスをお届けできたらと思います。
それでは。