今の都立高校入試で合格を確実に勝ち取る方法。
前回のブログで3つの条件を記した。
①入試合格の目安となる基準点の設定値を高めにし、生徒にも自分自身(講師側)にも、その基準点に到達することを「志望校を受験する必須条件」として捉えさせる。
ここ数年、都立高校の基準点は、検査問題の難易に伴って(以前に比べて)毎年上下の幅が大きくなってきた、と感じる。
もっとも、上下の幅といっても、1000点中20点程度程度の動きであり、且つ20点の幅というのは、以前のブログでも書いたとおり、当日の本人のちょっとしたブレで変わってしまう程度の幅だ。
ただ、入試が1点の差で合否を決するものである以上、入試の準備段階(受験勉強時)においては、この20点の幅を充分に考慮に入れて合格を狙うための対策をしなくてはいけない。
毎年、受験案内の本などで、各都立高校の基準点が提示される。昨年度の合格者の点数などを分析して「これくらいの点数なら昨年の受験生は受かりましたよ」という目安を表示するのだ。俗に「60%合格基準」などともいう。(昨年受かった人と同じ点数が取れれば6割方合格できる、ということなのだろう)。
私は、この60%基準を今年は(今年も…)完全に無視した。
まず過去数年にわたってその学校を受験した人たちのデータ(多くの塾には模試を実施する会社などを通して、年間の受験者が当日にとった入試点数などに関するビックデータがあるはずだ)を分析する。そうすると入試の平均点がどれほど高かろうが、倍率がどれほど上がろうが、「この点数を入試当日に取れれば、どんなことがあってもこの高校には合格する」という絶対的な基準点が存在することがわかる。私はその点数を割り出して、受験生本人に伝えた。
「あなたはこの学校に受かるためには絶対にこの点数が当日必要です。」
生徒たちの多くは、中学校などで示された点数よりもはるかに高い点数を提示され、かつ今の自分の学力との乖離に愕然とする場合が多いが、今年の生徒たちは前向きだった。
生徒:「この点数さえとれば、〇〇高校に絶対受かるんですね。」
私 :「そうだよ。絶対に約束する。そして、あなたなら超えられると思うよ。超えられない人には先生はその学校勧めないから。」
生徒たちが私のその言葉を信じて、絶対に提示された点数を超えようと努力してくれたこと。それくらい純粋に頑張る子たちだったことも今年の入試で全員合格を勝ち取れた理由の一つだろう。
いずれにしても、あとは心理学における「10秒の壁」と同じ理屈だ。「この点数さえ超えれば勝てる」。「この点数を自分は超えることが可能だ」と信じて全力で走れば、おおむねその点数に限りなく近づく。
今年。入試当日の夜に自己採点をしてみると、私が提示したこの「絶対的合格点」を超えた生徒は8割に達した。もし、受験本に書いてあるような60%合格基準を目指していたらこの点数はとれなかっただろう。
しかも、後述するとおり、今年は問題が難しく、平均点が下がったと思われる入試だったのだ。よって、到達できなかった残りの2割の生徒も当然ながら(実際の)合格点は超えており、かつ8割の生徒にとっては「ぶっちぎり」の合格だったことになる。
これが、3月2日に、全員合格の喜びと、「入試に勝ったぜ」という自信みなぎる笑顔を生み出した秘訣だった。
「2021年度高校受験生必見! 今の都立高校入試合格に必要な条件とは③」へ続く
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最終更新:2022年6月26日