大田区大森の進学塾、大森山王学院の山口です。
女優の芦田愛菜ちゃんが、中学受験の時に王貞治氏の名言を何度も思い出した、というような話を以前どこかのマスメディアでしていました。
「努力は必ず報われる。もし報われない努力があるのならば、それはまだ努力とは呼べない。」
かなり有名な言葉で、高校受験や大学受験をする受験生たちは一度や二度はこの言葉を思い出すものです。(小学6年生でこの言葉を大切にしていた愛菜ちゃんというのは本当にすごいと思いますが。)
今、中3生たちは、この「報われない努力」の辛さに直面しているかもしれません。
まぁ、まだ第一段階ですが(笑)
全身全霊をかけて(本人たちはやったつもり)の1学期期末テスト。
それなりに良い結果が出ました。というか、今までの流れで言うと、歴代1位、もしくは2位~3位くらいの好成績だった中3生もいます
でも、恐らく真面目な生徒ほど、「できなかった」部分に目が行くでしょう。期待値が大きい分「もっといい点を出せると思っていた」、「思っていたほど取れなくてショックだった」と自分の気持ちを述べてくれた生徒もいます。(まぁ、毎年のことながらこういうコメントは「女子」たちです…。というか今年の大森山王学院は中3女子校のようです…)
塾講師としての私の結論を述べるならば、
「まだまだ、このくらいの『努力』で完璧だと思ったらダメだよ。」
ということです。
もちろん、誉めるべき点の方が多くあります。
いい点を取っても、まだ改善点に気づけるようになったのは成長の証です。(2年生の頃だったら、今回の点数で「やったー前回より伸びた」と喜んでロクに見直しもせずに、遊び惚けて夏休み突入だったと思いますよ)
より高い位置をみんな目指していた。限りなく満点に近い点数を期待して勉強していたので、80点とか85点の科目があると、もはや「大失敗」という気持ちなのでしょう。立派だと思います。
でも、大学受験も含めて今まで沢山の受験を見てきた塾講師からすると、正直なところ今の中3生は「まだまだ」です。(今年の中3生に限ったことではありません。中3の1学期ってそういうものだと思います)
山登りで言ったら、今はまだ「2合目」くらいです。
2合目で「足が痛い~」とか言われても、「まだまだだよ」としか言えませんね。
間違っても、
「こんなに長い期間頑張り続けたのに、結果が全然でないなら、もう諦める」
という短絡的な見方にならないでください。
樹林帯しか歩かず、いい景色を一度も見ないで「山登りは最悪」と言ってる登山者と同じになってしまいます。
実際、残念なことに夏前くらいで諦める子も歴代の受験生の中にチラホラいました。
※ちなみに、受験生が諦めたくなる(間延びしやすい)時期は、
①7月(1学期期末テスト直後) 5%くらいの受験生
②10月(夏期・2学期中間が終わつた後の中だるみ) 30%くらいの受験生
③12月前半(冬期前、模試の結果もなかなか上手くいかずに自暴自棄) 20%くらい
の3パターンが多いと思います。中3生自身も自分で事前に意識すると少しは対応しやすいかな?
「努力は必ず報われる」
これは言い得て妙だとつくづく思います。3年のスタートからずっと頑張っている子というのは、必ず最終的には「いい勝負」ができるところまで行ける、と思います(受かる、とはいいません。)
でも、そこまで行く手前の「まだ努力とは言えない」ラインで、「報われないこと」に対する失望から、ペースが落ちる子の多いこと。
ぜひ、そうはならないでください。
最近、私は山登りにはまっています。最後の登り切った頂上でのすばらしい景色を見ると、途中がどんなにきつくても「やめたい」とは思わなくなります。
高校受験って、多くの15歳にとって、初めての「山頂」なんですよね。だから、まず1回「山頂の素晴らしい景色」を見せてあげたいんです。これから何度も「険しい山登り」を人生するだろうから。
今年の中3生も、そんな山登りに同伴し伴走するのが私たちの役目です。
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大森山王学院 中学部主任 山口 拓郎
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