大田区大森の進学塾、大森山王学院中学部の山口です。
学年末試験まであと3週間。
先週金曜日の授業終了時、中3生にちょっとした「訓示」を。
「社会は必ず100点を狙おう。」
私(山口)が「社会バカ」のせいでもありますが、例年大森山王学院の中学生は「社会」が得意科目になります。
社会は100点を狙おう、というのは高校入試当日にも言っているところです。
テストを前にして、多くの塾では生徒に「計画設計」をしたり「目標点数」を設定したりして、「目標に向かって頑張ろう」と発破をかけたりします。
計画や目標を立てることはとても大切なことで、私も大森山王学院では紙に書き出すことはしないまでも、生徒達と口頭で目標点数の話をします。
昔からよく見受けられるのが、「○○(←科目)で90点」とか「今までの最高点を更新して95点とる」と言った目標です。たしかに90点、95点の目標は壮大なものです。そして生徒が90点以上を目標にするというのはその科目が本人にとって「得意科目」なのでしょう。すごくいいことです。苦手科目を頑張るのも立派ですが、なにより得意科目を大切にしてほしい、と思います。
ただ私は、あえて「100点を狙おう」と言います。
なぜか?
①100点を狙う、ということは完璧を目指して勉強することになるから。
95点が中途半端だ、などと言うつもりはありません。実際に95点を取った中学生達(かつての中学生達)ならお解りの通り、95点ってかなり完璧に勉強していかないと取れません。そもそも100点を狙って、最終的に95点くらいになります。
私が教えている生徒達も、最終的に「100点」を狙って、実際には95点、場合によっては90点くらいになるかもしれません。(そもそも100点取らないとダメ、とか無茶なことは私も言いません)
でも、最初から100点を目標にすると、「完璧に覚える」しかなくなりますね。隅々まで、テキストにある内容で曖昧な個所は一つも残さないようにしよう、という意識になります。90点とか95点を目標にすると、どうしても覚える際にほんのわずかなな「甘え」が出ます。覚えるのを怠る、というより理解しきれていない自分をわずかに許してしまうわけです。結果として90点を目標にして90点を取れたとしても、どこかでその甘えたほころびの結果が出ると思います。(恐らく中3最後の期末テストとか高校入試直前の模試とか)
「曖昧な個所を残さない」
「理解しきれていない自分を許さない」
これって、受験勉強ですごく重要なポイントです。
とくに大学入試に挑んでいる高3生を見ていて感じますが、それなりに受験勉強を積んできた受験生で共通テスト(センター入試)の過去問が8割に届かない受験生は、この「理解しきれていないことを許してしまっている」ことが原因だと思います。
中学生の時から、「これでわからないところはない」と思えるまで、根詰めて勉強するクセを大事にしてほしい。だから1科目でもいいから「完璧」を狙った勉強をする時間を持つ。そのためにも得意科目で100点を目標にするのは大切だと思います。
そして、全力でやった結果が95点とか90点だったりします。だって人間だもの。
悔しい。
と感じる。
これが100点を狙うべき2つ目の理由です
②100点を目標にすると100点以下だった時に悔しいと感じる。次回のバネになる。
ショートステップで一つ一つ目標を立てることを否定しているわけではありません。とりわけ低得点から抜け出すときは、私もショートステップを作って、一つ一つ自信をつけていくことを大切にしています(学力がついていないときは、往々にして生徒の自尊心を作ることが大切だからです)。褒めることは大事。
自尊心を育むことは「勉強」でできる最大の収穫物だと私は思います。
同時に、限界まで挑戦する気持ちを育むことも「勉強」でできるすばらしい結果です。
それをぜひ得意科目で実践してほしいところです。
スポーツでもできることかもしれませんが、中学生のうちに「全力で打ち込んで」、すべてが上手くいくわけではないことの悔しさがあり、同時にその悔しさをバネにして挑戦し続けると、達成する喜びも沢山味わえる。そのことをこの中学生の時期に経験してくれたら嬉しいです。
ちなみに、一昨年の中3生は、「社会100点」を合言葉に頑張り続けた結果、(学校の定期テストではなく)都立高校入試当日の本番で「社会100点」(自己採点結果)を取りました。これは本当にすごいことです。諦めないで努力し続けることの大切さを実感しましたね。
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