大田区大森の進学塾、大森山王学院の山口です。
近隣の大田区・品川区の公立中学校では、来週・再来週が一学期の期末テスト。中学生の皆さんは絶賛テスト勉強中かと思います。
テスト勉強。中学生それぞれに「やり方」があると思います。教科書をしっかり読む人、ワークを何周も解く人、塾の先生から言われたことをひたすらやる人…。
勉強に「たら、れば」はないと私は思っています。要するに今の勉強で結果が出ている人は、その勉強法が正解です。だれが文句を言おうと、その人には、その勉強方法が一番です。
ここからは、一般的によく保護者の方から質問される点に答えます。
Q1,「テスト前に、まとめノートはつくるべき?」
A,「まとめることは間違っていませんが、多くの中学生は正しいまとめ方ができていません。」
「まとめノート」を作っている(いた)人の多くは、「テスト勉強」ではなく、「芸術品の作成」に試験前の貴重な時間を費やしているように思えます。
学校のノートに書いたことをきれいに清書したり、先生が作ったプリントをまとめたり…。何時間もかけて1科目ずつノートにまとめていく。まさに芸術品です。
そして、完成したノートをテスト前日か当日の朝に1~2時間見直してテストに臨む。効率が悪いですね。
そもそも「ノート」もしくは「メモ」とは何か。
記憶を呼び起こすものです。
「学校の先生は、授業でこんなことを言っていたな。ここがポイントだったな」という記憶。すなわち、まずは学校の授業を聞いていないといけません。(私の経験上、『まとめノート』を作っている人に限って、学校の授業の記憶が曖昧です。←要するに授業中ボーっとしている人が多いです。)
そして、学校の授業の記憶を呼び覚ましたいなら、授業中にメモした「学校のノート」や授業で配られたプリントを見直すだけで十分ですよね。テスト前にやるべきことは、学校のノートを見直しながらテスト前にマーカーペンで要点を押さえたり、別の色ペンでさらに加筆したりすればいいだけのこと。すごくシンプルです。
そのうえで、さらに要点をまとめるために紙にメモを書く、つまり「まとめる」ことは良いことです。
1時間くらいの先生の授業を1分くらいで理解できる。一つの図でまとめるとどういうことか一目瞭然です。
大学の授業では、教授たちの多くは黒板に要点を書いてはくれません。受講している学生たちが先生たちの話を聞きながら要点を掴んでメモをするだけです。いわずもがな、社会人になってビジネスミーティングをするときも同じです。
だからこそ、自分で要点をコンパクトにまとめる練習を中学生のうちからしてほしいですね。テスト勉強はその練習には格好の機会だと私は思います。
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