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「逆転合格専門塾」大森山王学院です!
こんにちは、学院長の保科です。
この記事は、塾の夏期講習で、受験生は何をするべきなのかー5年生編①ーの続きです。
前回、
「割合」「速さ」の二単元が、勝負のカギ
キーワードは「数の感覚」そして「線分図」
というお話をしました。今回は「割合」についての、詳しい説明です。
「割合」という単元は、なぜ重要なのか?
割合は、受験算数ですべての単元のベースになっていると言っても過言ではありません。
なぜかと言うと、
「解くために、数の感覚が要求される最初の単元だから」
です。
数の感覚、と言っても、難しい話ではありません。
「鉛筆1本で50円。では、4本買ったらいくら?」
という、ただそれだけのことです。
しかし、これが
「キャベツ一玉だと200円。では、半玉だったらいくら?」
だと、正答率は7割を切ります(ちなみに6年生の問題です)。
三人に一人は間違える、ということです。
それだけ、「何倍」という感覚が身についていない受験生がいるということでもあり、こんな所で「真ん中のクラスに上がれる/上がれない」くらいの差がつく、ということでもあります。
※算数で正答率7割の問題を全問正解すれば、四谷大塚のBクラス、日能研のA2クラスくらいの点数にはなります
そして、この考え方は、中学受験経験者の保護者さんならご存知の通り、
中学一年で「文字式」「方程式」として、全く同じ形で再登場するのです。
今、算数が全体的に苦手だ、とおっしゃるお子さん。
君たちはこの単元を最初に克服するべきだ、と僕が声を大にして言うのは、このためです。
割合は大丈夫、「速さ」の方が心配、という方は、ちょっと安心していいですよ。
次回の記事までお待ちください。
さて。
はっきりと言いますが、大森山王学院の夏期講習でのスタイルは単純かつ愚直です。
「問題を読んだ?よし。じゃ質問するね。これ、何を聞いているの?」
「一個の値段です」
「その通り!いいね。じゃあ、確認しよう。何個でいくらかな?」
「四個で200円です」
「じゃあ、④=200って書けるね」
「ハイ」
<この次が大事です>
「じゃあ、①は、いくつかな?」
「ええっと・・・」
苦手な子は、最初はこうなります。
でも、いいのです。今までは、ここでわからないまま、塾の授業は先に進んで行ってしまったはず。
でも僕は、待ちます。
何回間違えても、待ちます。
「自分で答えを見つける」瞬間を手伝うために。
これができたら、大きな一歩です。
一回できたら、類題でこれを繰り返します。
最終的には、僕が「じゃあ」という声に、かぶせ気味に「50円!」となるまで。
ここまでくれば、もう大丈夫。
次の「線分図を書く」作業まで、不思議にスルっと進むのです。
あれほど苦労した、「算数苦手」卒業が見えてきます。
では、もう一つの重要単元、「速さ」はどうすればいいのか?
次回(最終回ですね)に続きます。